このコーナーでは、そんな多種多様な缶コーヒーを、研究員の独断と偏見でレビューしていく。このレポートが、少しでも皆さんの缶コーヒーライフのお役に立てれば幸いだ。
今週のテーマ「朝飲みたい缶コーヒー」
ブランド:Asahi
商品名:ワンダ モーニングショット
アサヒ ワンダモーニングショット 190g (1ケース30缶入)
<セブンネットショッピングで購入>
「朝専用」というキャッチコピーで大成功した缶コーヒー。味よりもむしろその販売戦略の巧みさが印象に残っている。用途を限定するのは売上げをダウンさせるのではないか……という素人考えを見事に吹き飛ばし、逆に限定することで「朝ならこれ」というイメージの定着に成功した。よくよく考えると、当たり前だが缶コーヒーに「専用」もクソもないのだが。もちろん定着するからには味もしっかりと作り込まれており、特に甘味と苦味のバランスの良さとそれをまとめあげたコクは一流。
このしたたかな戦略性はまさに缶コーヒー界のAKB48! はじめは秋葉原の知る人ぞ知るアイドルだったAKB48がいつの間にか国民的アイドルになったように(AKB48が最初に紅白歌合戦に出場した際、“アキバ枠”としてイロモノ扱いだったことはもはや誰も覚えていないのではないだろうか)、モーニングショットも「朝専用」の看板を守りつつもいつのまにか他の時間帯に進出し、きっちりとポジションを確立しているのはお見事だ。
エネルギー(kcal) | 34 |
たんぱく質(g) | 0.5~0.9 |
脂質(g) | 0.3~0.6 |
炭水化物(g) | 6.9 |
ナトリウム(mg) | 41 |
リン(mg) | 約20 |
カリウム(mg) | 約100 |
カフェイン(mg) | 約60 |
コク★★★★☆
キレ★★☆☆☆
香り★★☆☆☆
甘味★★★☆☆
苦味★★☆☆☆
ブランド:DyDo
商品名:デミタスサファイア
<セブンネットショッピングで購入>
「デミタス」とはフランス語の「demi-tasse」からきており、その意味は「半分のカップ」ということ。その名の通りデミタスサファイアは通常よりも小さい150グラムの缶を使用しており、無糖ゆえのキレのある爽やかな味わいが特徴だ。ブラック缶コーヒーにありがちなえぐみもほとんどなく非常にのどごしが良いのも高く評価できる。オススメのシチュエーションは、トーストにジャム、ゆで卵、サラダ、チーズといった欧風の朝食後の締めの一杯。
一日のスタートを切るのに最適なこのデミタスサファイアは、言うなれば缶コーヒー界の八木亜希子である。なぜ八木亜希子かというと、筆者が見ていた頃のめざましテレビのキャスターが彼女だったからだ。朝=ブラック=八木さんなのだ。もちろん若人諸君は八木さんの部分を好きなキャスターに置き換えていただいて構わない。
エネルギー(kcal)
0
たんぱく質(g)
0
脂質(g)
0
炭水化物(g)
0~1
ナトリウム(mg)
23.9
糖類
0
コク★★☆☆☆
キレ★★★★☆
香り★★★☆☆
甘味☆☆☆☆☆
苦味★★☆☆☆
ブランド:サントリー
商品名:BOSS ゴールドプレッソ
<セブンネットショッピングで購入>
2種類の焙煎機を使い分けて重厚感と軽やかさを同時に引き出したとうたう「ゴールドプレッソ」。たしかにコクと香りはなかなかのもので、一口飲むとまったりとした甘味が口いっぱいに広がってくる。反面苦味は薄く、キレも乏しい。「今日もやるぞ!」という感じではなく、どちらといえば「今週もよく働いたな~」という休日、それも土曜日の朝に飲みたいゆったりとした味わいだ。ちょっと遅めに起床し、遅めの朝食をサンドイッチとコーヒーでいただく、そんな静かな朝にゆっくりと飲み干したい。
このまったり感、休日の朝の雰囲気は、そう缶コーヒー界の優香だ。言うまでもなく王様のブランチのイメージである。休日の朝にほんわかした笑顔の優香に甘いコーヒーを淹れてもらう――それはすべての男たちが夢見る理想のモーニングと言えるだろう。
エネルギー(kcal) | 33 |
たんぱく質(g) | 0.8 |
脂質(g) | 0.5 |
炭水化物(g) | 6.4 |
ナトリウム(mg) | 47 |
カフェイン(mg) | 約70 |
カリウム(mg) | 約110 |
リン(mg) | 約20 |
コク★★★☆☆
キレ★☆☆☆☆
香り★★★★☆
甘味★★★☆☆
苦味★☆☆☆☆