認定NPO法人3keysが第28回Child Issue Seminar(チャイルドイシューセミナー)」開催、4月1日よりアーカイブ動画を配信開始。
すべての子どもの権利が保障される社会づくりを目指す認定NPO法人3keys(東京都新宿区、代表理事:森山誉恵)は、3月2日(月)、日比谷図書文化館において、第28回Child Issue Seminar「『つながりの過剰』と『ひとりの安心』~若者が“つながりを選べる”社会を考える~」を開催しました。
本セミナーでは、現代の思春期世代が抱える「生きづらさ」の正体と、彼らが真に求めている「居場所」の在り方について、専門家による知見や4,000人規模の調査データをもとに、多角的に議論しました。4月1日(水)より、本内容のアーカイブ動画を配信いたします。

基調講演:土井隆義氏が紐解く、子どもたちの「変容」
冒頭、筑波大学教授の土井隆義氏が登壇。青少年犯罪や不登校、自殺者数の推移といったデータから、現代の子どもたちが抱える「生きづらさ」の背景を解説しました。 経済状況や大人社会の変化が、子どもたちの意識や対人関係にどう影響しているのか。「10~20年前とは明らかに異なる子どもたちの地殻変動」への考察は、参加者に深い示唆を与えました。
4,000人調査で判明した「非交流型」ニーズの高さ
続いて、全国の10代およそ4,000人を対象とした「居場所に関するアンケート」の結果が、北海道大学の加藤弘通氏と早稲田大学の白田好彦氏より発表されました。従来の「交流」や「プログラム」を主とする居場所とは対照的に、思春期世代の約3分の1が、秘匿性やひとり志向を重視する「非交流型重視グループ」に分類されるという事実が明らかになりました。

3keysユースセンター、5年間の実践と閉館の決断
第2部では、3keys代表の森山より、2021年から運営してきた「非交流型・非プログラム型」の居場所、ユースセンターの実践報告をおこないました。森山は、立ち上げに向けた資金集めに始まり、5年間にわたる無事故・無事件での運営と、コロナ禍でこの場所を開け続けた苦労を振り返りつつ、本センターを3月17日をもって閉館することを発表。声を詰まらせる場面もありましたが、世の中にない新しい居場所の必要性を訴え続けてきた軌跡と、閉館に至る無念さ、そしてその志が行政の事業に活かされていくことについて伝えました。

港区高校生世代等のひとりで過ごせる居場所づくり事業について
続いて、2027年1月に新たな居場所を立ち上げる予定の港区より、子ども若者支援部の矢ノ目真展氏が登壇しました。3keysは本計画の初期段階から、情報提供や提言を通じて伴走してきました。今回の新設は、3keysが培ってきた「非交流型・非プログラム型」という実践が、行政による公的事業に活かされる重要な一歩となります。
登壇した矢ノ目氏からは、計画の策定から予算確保に至るまでの困難な道のりが語られました。試行錯誤を経て実現へと向かうこの事業は、民間での取り組みが社会の仕組みとして定着していく希望を感じさせる報告となりました。

官民を交えたトークセッション
最後は、こども家庭庁の大山宏氏、元港区子ども家庭支援センター所長の保志幸子氏らを交えたトークセッションを実施。「非交流型・非プログラム型」の居場所のもつ意味や、どのような居場所づくりをしていくべきなのかなどについて、それぞれ異なる立場から感じていること、本セミナーを通して感じたことを話して、本セミナーを振り返りました。
当日ご参加いただいた方の感想(一部抜粋)
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「非交流型」という自分にとって新しい形の居場所がとても魅力的で、支援に対する姿勢や考え方が本当に素敵だなと思いました。
スポットが当たりにくい中高生の葛藤を、さまざまなデータやエピソードから知ることができました。
大事な自己表現の機会を奪われている子ども達、練習をさせてもらって来なかった子ども達が思春期に友達とコミュニケーションをもとめられるのはとてもハードルが高いと言える。 日本の環境では誰かの支援を受ける事が恥ずかしい事のように思わされている事も受援力を下げていく事になると思う。子どものいる環境全体を見直して考える良い機会となりました。
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今回のセミナーが、思春期世代の「居場所づくり」のひとつのきっかけとなり、子どもたちに必要な支援を届けることにつながればと願っています。3keysでは今後もこのようなセミナーを通じて、すべての子どもの権利が保障される社会づくりを目指し活動していきたいと考えています。
開催概要認定NPO法人3keys主催「第28回 Child Issue Seminar」
「つながりの過剰」と「ひとりの安心」~若者が“つながりを選べる”社会を考える~
■日時:2026年3月2日(月)14:00~17:30(開場13:30)
■会場:日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール 大ホール

プログラム
■第1部
*基調講演
筑波大学人文社会系 教授 土井 隆義
*4000人の思春期世代アンケート調査結果報告
北海道大学大学院教育学研究院 准教授 加藤弘道
早稲田大学 招聘研究員 白田好彦
■第2部
*3keys活動報告-非交流型居場所の5年間の実践報告
認定NPO法人3keys 代表理事 森山 誉恵
*トークセッション -非交流型居場所とはなんだったのか
こども家庭庁成育局成育環境課居場所づくり推進官 大山 宏
元港区子ども家庭支援センター 所長 保志 幸子
土井隆義/森山誉恵/白田好彦(ファシリテーター)
本セミナーのアーカイブ動画を4月1日(水)より配信開始します(有料/1,000円)。
▼Peatixサイトにてお申し込み受付中です。
https://cis28archive.peatix.com/view

認定NPO法人3keys(スリーキーズ)は、親や家庭の状況によらず、すべてのこどもたちが社会から孤立することなく安心・安全に暮らしていけることを目指し、2011年から関東を拠点に活動しています。児童養護施設で暮らす子どもたちへの学習支援、虐待や家庭環境などで孤立したこどもたちが適切な情報や相談先につながることのできる10代向けサイト「Mex(ミークス)」の運営、思春期世代のニーズに寄り添った居場所づくりに向けた啓発活動などをおこなっています。
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