佐々木大光 【ヘアメーク:白石真弓(メーキャップルームプラス)/スタイリスト:小林洋治郎】 (C)エンタメOVO

 KEY TO LITの佐々木大光が主演する「ダッドシューズ 2026」が4月16日から上演される。2025年、惜しくも完走できなかった本作がさらにパワーアップして復活。“ダッドシューズ”と呼ばれる古臭いデザインのシューズを手に入れた主人公の若木翔と、そのシューズに魂を宿すダンサー・マルとのバディーストーリーを軸に物語を描く。前回公演に続き、若木翔を演じる佐々木に公演への思いを聞いた。


-前回公演は完走できなかったということもあり、悔しい思いもあったと思いますが、再び公演が決まったときの気持ちや意気込みを聞かせてください。


 まず、今回は最後までやり抜きたいという気持ちです。それから、前回、怪我をして中断してしまってもなお、僕を主演で上演したいと言っていただけたことに感謝の気持ちを持って、前回よりもっと良いものをお届けしたいと思います。


-自分でも「もう一回」という思いはずっとあったのですか。


 できるのであればやりたかったです。ただ、僕が止めてしまったということもあって、自分からやりたいというのはおこがましいなと思っていたので、お声を掛けていただいて、本当にありがたいと思いました。


-佐々木さんが演じる若木翔について、今はどんな印象がありますか。また、今回演じる上で大切にしたいことは?


 客観的に見ているとモヤモヤしてしまう、そんなキャラクターです(笑)。最初はナヨナヨしていて「はっきりしなよ」と思うようなところがある人ですが、物語が進むにつれてどんどん強く、たくましくなっていきます。夢がなく、なんとなくやっているという、ある意味では人間らしい人です。自分にもそうした時期はあったので、自分と重なる部分もあって。昨年、(そのキャラクターが)インプットできているので、今年はより等身大の人物としてアウトプットできたらと思いますし、また若木翔を見つめ直して作っていけたらと思います。


-この作品ではエンタメの力も描いていますが、佐々木さんは本作を通してどんなことを伝えたいですか。


 エンタメの力ももちろんですが、この世界の生々しい部分も描かれているんですよ。そうした中でも、なんとか自分の力でのしあがろうとしている人たちがたくさん登場します。若木翔も解決策が見つからずにずっともがいていますが、続けていくことで(解決策は)見つかってくるものだと思いますし、そうしたことを分かりやすく伝えてくれる舞台でもあると思います。この作品に限らず、僕は帰り道に楽しかったと思っていただければそれでいいなと思っています。


-佐々木さんご自身も芸能界で活動をされていて、これまでにもがいたり、諦めなかったからこそ今があるのだと思います。そうした点は共感するところもありますか。


 思春期のときには、僕も辞めようと思ったことはありますよ(笑)。でも、この仕事を辞めて何をしたいのかと言われると特にない。それに、1回この世界を味わってしまうと、普通の生活には戻れないような気がします。やっぱりステージに立つことは特別なことなんですよ。その快感以上のものはないと思うので、これまで辞めなかったのかなと思います。


-佐々木さんといえばダンスです。この作品もその持ち前のダンススキルを生かして演じられると思いますが、佐々木さんにとってダンスとはどんな存在ですか。


 当たり前すぎて考えたこともありませんでした。それくらいダンスは身近なものです。5歳から踊っているので、考えたことなかったですが…なくてはならないものではあります。


-憧れのダンサーはいますか。


 King & Princeの髙橋海人くんです。僕は、海人くんを見てこの世界に入ったんですよ。海人くんと踊りたいというのがモチベーションになっていて、それはいまだに変わらないので、いつか一緒に踊れる機会があればいいなと思っています。


-前回公演から約1年になります。改めてこの1年の変化をどのように感じていますか。


 (KEY TO LITとして)新しくなった分、注目していただけることも増えましたし、それによって新しい出会いも増えました。共演者の皆さんはもちろんですが、スタッフさんも、新しい方とお会いする機会が多いというのが1番の変化のように思います。


-そうした新しい出会いが増えたことで、新鮮さも増したのでは?


 そうですね。バラエティー番組にも出演させていただく機会が増えて、これまでテレビで見ていた芸人さんたちとご一緒させていただくことも多くなったんです。そうしたご縁が生まれたことはとてもありがたいですし、うれしいです。


-では、この舞台に出演する経験は、グループの活動にどう生かせそうですか。


 できれば持ち帰りたくないと思っています。というのは、意図して僕が持ち帰らなくても、すでにできる人ばかりだから。なので、僕自身はあまり気負わずに挑もうと思っています。「グループに持って帰ろう」という思いが強すぎても空回りしてしまうと思うので、自分のために行ったことが、結果としてグループに良いものをもたらせばいいなと。グループでの活動と一人での活動は、僕にとってはあまり区別している意識はないです。


-最後に改めて本作の見どころを教えてください。


 前回公演では、ラストに向けてみんなで踊るシーンがあって、すごくカッコイイシーンになっていたと思います。今回、どのような演出になるのかはまだ分かりませんが、ぜひそのダンスシーンも楽しみにしていただければと思います。再演というよりは、また新たな気持ちで、フラットに見ていただけるとうれしいです。この作品を心から楽しんでいただけるように、僕たちもこれからの稽古を頑張ります。


(取材・文・写真/嶋田真己)


 「ダッドシューズ 2026」は、4月16日~22日に都内・シアター1010ほか、愛知、大阪で上演。