©2014 Handle Productions Oy & Pictak Cie © Moomin Character TM
トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念して、展覧会や特設カフェなど、最近目にする機会が多いムーミン。各雑誌でも特集が組まれ、今月からは劇場版映画も公開されています。
かわいらしいイメージのあるムーミンですが、実はこの童話には大人でも学ぶべきことが沢山有ることをご存知でしょうか。
個性的な登場人物たちが織りなす素敵な話ばかりですが、今回はその中でも主人公であるムーミントロールの“イケメンぶり”に注目したいと思います。
勇敢で優しい少年、ムーミントロール。そんな彼が愛する恋人フローレン(原作では「スノークのおじょうさん」)にかける言葉がどれも“イケメン”すぎるんです!
恋人を迷いなく守り、贈り物と優しい言葉でなぐさめるイケメン
恋人のフローレンが怪物に襲われそうになったとき、ムーミントロールはひるむすきもなく、「すぐ行くよ!」と走って向かい、勇敢にナイフで怪物をやっつけました。
そして、
「びっくりしなくてもいいよ。ぼくが守ってあげるから。さあ、いいものをあげますよ。」
こういってムーミントロールはフローレンが探していた金の足輪をプレゼントします。
(ムーミン童話全集1 「ムーミン谷の彗星」より)
これが人間の男性だったらかなりのイケメンです。
自分を守ってくれるということに一部の揺らぎもない男性に出会えるなんて、女性にとってとても幸せなのではないでしょうか。
更には、勇敢に怪物を倒したあと、さっきまでの出来事にいまだ怯えているフローレンをなぐさめ、アクセサリーをプレゼント。戦ったことだけに満足せずアフターケアも忘れない、かなりのジェントルマンです。
忙しいときでも、恋人への愛情表現を忘れないイケメン
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ある時、ムーミントロールは親友の無事を心配し、考えれば考える程よくないことを想像し、落ち込んでしまっていました。何もかも、手につきません。
そんな時、恋人のフローレンは「わたしがすごくきれいで、あなたがわたしをさらってしまうというあそびをしない?」と無邪気に遊びに誘ってきます。
今は相手をしてあげられないムーミンは、フローレンにこう言います。
「きみがすごくきれいだ、なんてことはあそびにしなくていいんだよ。
きみは、いまだって、ちゃんときれいなんだもの。
ぼくは、たいていきみをさらっちゃうよ。」
(ムーミン童話全集4 「ムーミン谷の夏まつり」より)
世の男性方々、仕事が忙しかったり、気分がのらずに彼女の相手をしてあげられない時は往々にしてあると思います。そんな時「かまってかまって」とまとわりついてくる彼女の存在は、時に鬱陶しく感じる時もあるはず。
そんな時に、気持ちそのまま邪険に扱うのではなく、彼女が喜ぶ一声をかけてあげるだけで、無駄な喧嘩に発展せずに済みます。
ムーミンのようにすかさずいつでも恋人を褒めて愛情表現をする姿を見習うと、彼女は、「私は大事にされているんだけれど、今は時間がないのだな。」と驚くほどすんなり受け入れてくれるはず。