2026年春は全国32会場で開催 1日で約2,200人の動員も


全国32会場で開催した「『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』~AYAインクルーシブ映画上映会2026春~」の様子

 認定NPO法人AYA(神奈川県横浜市)は2026年4月5日~5月17日、病気や障がいのある子どもたち・医療的ケア児とその家族を対象にした映画上映会「『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』~AYAインクルーシブ映画上映会2026春~」を実施し、全国32会場で計5,932人を動員しました。最終日の5月17日には、全国12会場で計2,222人を動員し、AYAが1日で実施したイベント数・動員人数がいずれも過去最多となりました。
 上映会では、医師や看護師など医療従事者が帯同することで、すべてのお子さん・ご家族が安心して映画を楽しめる環境を実現。参加者からは「貴重でありがたい体験になりました」「何かあった時にサポートしてもらえる安心感がありました」などの感想が届いています。
認定NPO法人AYAと、AYAインクルーシブ映画上映会開催の背景
AYAは「医療的ケア児や障がい児とそのご家族に、スポーツ・芸術・文化を通じて世界観が広がる機会を提供する」というミッションを掲げ、2023年6月29日に法人を設立しました。

日本には約2万人の医療的ケア児[*1]、約90万人の障がい児[*2]、約25万人の難病児[*3]が存在し、彼らは日常生活に置いて様々な制約を受けています。医療的ケア児とは、日常生活及び社会生活を営むために恒常的な医療的ケア(人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為)を受けることが不可欠な子どものことを指します。社会全体で、医療的ケア児や障がい児の日常生活・社会生活を支援することが求められています

*1) 令和元年度障害者総合福祉推進事業 医療的ケア児者とその家族の生活実態調査 報告書
*2) 令和5年版厚生労働白書 資料編 「9 障害者保健福祉」 障害者福祉サービスに係る自立支援給付 詳細データ
*3) 日本財団 難病の子どもと家族を支えるプログラム 取り組みについて




「AYAインクルーシブ映画上映会」の誕生のきっかけは、「映画館で映画を鑑賞したい!」という医療的ケア児のお母さんからの声でした。席にじっと座っていることができない、急に声を出してしまう、医療機器のアラーム音・痰の吸引音が鳴るなどの理由から、周囲に迷惑がかかることを気にして、映画館での映画鑑賞に高いハードルを感じている現状があったのです。

彼らの思いを叶えるためにスタートした本プロジェクトですが、実現までには資金や会場の確保など、たくさんの課題がありました。最終的には、映画館のシアターをまるごと貸し切ることで、"音や声が出ても、じっとしていられなくても、医療的ケア(点滴・栄養剤の投与・人工呼吸器の使用など)が必要でも、安心して映画を鑑賞できる環境"を実現。医師や看護師などの医療従事者が会場内で見守ることで、緊急時の対応を懸念する映画館側の受け入れ障壁を下げました。
全国32会場で開催 延べ5,932人を動員
「『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』~AYAインクルーシブ映画上映会2026春~」では、全国32会場で計5,932人を動員しました。最終日の5月17日には、全国12会場で計2,222人を動員し、AYAが1日で実施したイベント数・動員人数がいずれも過去最多となりました。

また、上映会期間中に、AYAの主催イベントの「通算200回開催」「延べ参加者数30,000人」という節目を迎えることもできました。AYAは現在、2027年5月の「インクルーシブ映画Day」の設立を目指しています。これは、AYAインクルーシブ映画上映会を全国47都道府県で同時開催し、“体験”の価値を全国の子どもたちやご家族で共有するという、大きな挑戦です。今回の上映会では、この目標に向けて大きく前進することができました。

配給会社である東宝株式会社、会場となった各映画館をはじめ、関係者の皆さまのご協力を得て実現することができました。この場を借りて御礼申し上げます。全32劇場と参加者数は以下の通りです。

4月5日(日):1,064人
・宮城:MOVIX仙台(217人)
・神奈川:TOHOシネマズ ららぽーと横浜(380人)
・新潟:ユナイテッド・シネマ新潟(129人)
・大阪:大阪ステーションシティシネマ(294人)
・高知:TOHOシネマズ 高知(44人)

4月19日(日):751人
・北海道:TOHOシネマズ すすきの(212人)
・三重:イオンシネマ鈴鹿(178人)
・福井:福井コロナシネマワールド(68人)
・山口:イオンシネマ防府(154人)
・長崎:TOHOシネマズ 長崎(139人)

4月26日(日):769人
・千葉:TOHOシネマズ 流山おおたかの森(223人)
・山梨:TOHOシネマズ 甲府(145人)
・京都:T・ジョイ京都(135人)
・愛媛:シネマサンシャイン エミフルMASAKI(172人)
・宮崎:セントラルシネマ宮崎(94人)

5月10日(日):1,120人
・福島:イオンシネマ福島(166人)
・埼玉:MOVIXさいたま(440人)
・石川:イオンシネマ白山(209人)
・和歌山:イオンシネマ和歌山(183人)
・大分:TOHOシネマズ アミュプラザおおいた(122人)

5月17日(日):2,222人
・青森:イオンシネマ新青森(105人)
・岩手:イオンシネマ江釣子(147人)
・東京:109シネマズ二子玉川(328人)
・東京:TOHOシネマズ 錦糸町(176人)
・長野:TOHOシネマズ 上田(128人)
・静岡:TOHOシネマズ サンストリート浜北(248人)
・兵庫:OSシネマズ神戸ハーバーランド(260人)
・鳥取:MOVIX日吉津(91人)
・広島:MOVIX広島駅(209人)
・香川:イオンシネマ高松東(82人)
・福岡:TOHOシネマズ ららぽーと福岡(238人)
・鹿児島:鹿児島ミッテ10(210人)
参加者の声
上映会にご参加くださった子どもたちと、ご家族の皆さまからお寄せいただいたコメントの一部をご紹介します。
- 劇場の照明や音響が、障がい者の方たちに負担のない環境だったと思います。事前に決済が出来たりQRコードで受付が終了したりスムーズで楽でした。(2026年5月17日、広島)

- まず最初に立ち上がってもOK、声を出してもOKという案内が親切だなと思いました。上映中結局うちの子は立ち上がったり、声を発してしまったりもしてしまいましたが最後まで映画をみることができたという経験をさせられたのは貴重でありがたい体験になりました。(2026年5月10日、石川)

- 息子(自閉症、知的障害)を初めて映画館に連れて行きました。そして、1時間近く見ていられたら御の字だ、と思っていましたが、意外にも最後まで何とか視聴出来ました。今後のお出掛けレパートリーの幅が広がったことを嬉しく思います。(2026年4月26日、千葉)

- これまでは上映中、子どもに「静かにしてね」と声をかけることが多く、周囲への配慮に気を使っていましたが、今回は親子ともにストレスなく鑑賞することができました。スタッフの皆さまの温かいご配慮に心より感謝いたします。ありがとうございました。(2026年4月19日、長崎)

- スタッフの方が親切に案内してくださり、スムーズに移動できました。上映中は、顔色が確認できる明るさで、喀痰吸引もしやすかったです。スタッフがたくさんいらっしゃるので、何かあった時にサポートしてもらえる安心感がありました。(2026年4月5日、大阪)






代表理事・中川悠樹のコメント


今回の『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』上映会に足を運んでくださったすべてのご家族に、心より感謝申し上げます。全国32会場で延べ5,932人の方々にご参加いただき、会場のあちらこちらから聞こえてくる子どもたちの歓声や、多くのご家族が安心して過ごされている姿に、この活動の意義をあらためて実感しました。

本上映会の実現にあたり、「映画ドラえもん」製作委員会、東宝株式会社をはじめ、全国各地の興行会社の皆さまには、企画段階から多大なるご協力をいただきました。映画館のシアターを貸し切り、照明や音量を調整し、医療的ケアを必要とするお子さんも安心して過ごせる環境を一緒につくってくださったことに、深く御礼申し上げます。




また、当日の運営を支えてくださった全国のボランティアの皆さまにも感謝をお伝えしたいと思います。受付、誘導、声かけ、一つひとつの心配りが、ご家族の安心につながっていました。皆さまと共にこの体験を創り上げられたこと、本当にありがとうございました。

AYAはこの夏にも、全国各地でインクルーシブ映画上映会を展開していく計画を進めています。そして2027年春には、全47都道府県での同時開催「インクルーシブ映画Day」の実現を目指してまいります。病気や障がいのある子どもたちとそのご家族が、住んでいる地域に関わらず、映画を楽しめる選択肢がある社会へ。私たちはこれからも、一歩ずつその道を広げていきます。
本件に関するお問い合わせ
団体名:認定NPO法人AYA
代表理事:中川悠樹
公式サイト: https://aya-npo.org/
公式SNS:
Instagram: @npo_aya X(旧twitter): @npo_aya Facebook: NPO AYA
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