おかえり!頼れる委員長みなりん♪

そして、この月例公演でもっとも衝撃を受けたのがこのシーンでした。

ライブ中盤、委員長のみなりんこと長田美成ちゃんがソロでSKE48『不器用太陽』を歌い終えると、

「じつはこの曲は先日の初ワンマンライブで披露するはずだったのですが、私がインフルエンザで出られなかったため、ここで発表することになりました」

と語り始めました。

リーダーにもかかわらずインフルエンザで初ワンマンライブに出られなかったという苦難を乗り越え、復帰できてよかったなと思っていると、ここから雰囲気が一変していきます。

 

 

「じつは私の歌割りは今、他のメンバーがやっていて、今回は鶴見萌ちゃんの代役として萌ちゃんの歌割りを歌っています」

と泣きながら語り始めたのです。

この場面はどうやっても絵で表すことができなかったので、会場の雰囲気や心象風景を色で表してみました。

 

「代理でやるくらいなら私なんかいらないんじゃないかって思って、本当に嫌になって…」

といっさい包み隠さず本音を吐露し始めるみなりん。

さらに雲行きは怪しくなり、まったく予定調和ではない事態に客席がしんと静まり返ります。

 

 

そして

「そのことが嫌で勝手にいったん実家に帰ったり、スタッフさんにも代理をやるくらいなら辞めたいって言ったり…」

と、衝撃の事実が明かされます。

 

 

ちなみに、みなりんの実家は山口県です。

会場中が「これはただごとではないな」という空気になります。

なんか軽い気持ちで観にきたらとんでもない場面に遭遇してしまって、ちょっと申し訳ないという気持ちになりました。

 

 

「でも、ファンの皆さんのブログとかでの温かいコメントとかもあって、もう一度この場所でがんばっていくことに決めました」

と言うみなりん。

ようやく一筋の光が差し始めました。

 

と、ここで最前列にいたファンの人たちがこの日のためにサプライズで用意していた「おかえり! 頼れる委員長みなりん♪」と書かれた横断幕を掲げて、ステージ上のみなりんにエールを送ります。

まさか、このような状況の中で出すことになるとは誰も想定していなかったと思いますが。

それを見たみなりんは「ここに書いてあるような頼れる委員長なんかじゃ全然ないんですけど、これからみんなに頼れる委員長だと認めてもらえるようにがんばります」と泣きながら改めて決意表明をしたのでした。

 

何だろう…。

ほぼ初見で、これ以前に何があったのかわからないので

「インフルエンザにかかって休むのはどうしようもないし、本人が一番つらいのにそんな仕打ちがあるかよ」

と思ったのですが、その後、すべてを吐き出して憑き物が落ちたかのようにステージ上で吹っ切れるみなりんや、おそらく何か考えがあってあえてそういった試練や話をする場を与えたであろう運営、それを何も言わずに見守っていたファンの人たちを見るに、「これメンバーも運営もファンもとにかく全員マジだな」ということが伝わってきて、「こんなもの見てしまったらそりゃ目が離せないだろ」ということで、次の月例公演も観に行ってしまいました。