天候に左右されない植物工場で、一年を通じて高品質ないちごを。持続可能な農業への第一歩
サステナブルな農業と圧倒的な「おいしい」の実現を目指し、完全閉鎖型植物工場を展開するOishii Farm(オイシイファーム、CEO:古賀大貴)は、日本国内でいちごの生産販売の開始を決定しましたので、お知らせいたします。
Oishii Farmは2017年に米国で創業したディープテックスタートアップです。米国の植物工場においていちごの安定生産を実現し、米国およびカナダにて事業を展開してきました。日本でも、2025年からオープンイノベーションセンターを立ち上げを開始し、いちごの栽培研究と品質検証を重ねています。日米で培ってきた技術と知見を活かして、このたび日本国内での生産販売を決定いたしました。今後は、流通・小売・飲食をはじめとするパートナー企業各社との協業を進めながら、年内の販売開始を目指します。

日本で生産販売を行う背景
いちごは気候の影響を受けやすい作物です。近年、日本でも、気候変動に起因する高温傾向により、農作物の生育や品質への影響が拡大しており、いちご栽培においても、花芽形成や収穫時期の遅れなどが発生し、安定供給の課題が深刻化しています。(※1)
また、国産のいちごの流通においては、例年11月から5月頃に集中する傾向があります。東京都卸売市場におけるイチゴの流通規模と平均取引価格(kgあたり)の推移を見ると、流通規模は季節間で約200倍の差、取引価格は約2倍以上の変動を記録しています。(※2)
こうした課題に対し、米国で検証してきた量産技術と通年供給の実績を活かすことで、その解決に貢献できると考え、日本国内での生産販売を決定しました。
日本のお客様への新たな「おいしい」体験を提供するいちごの特徴
1. 夏場を含めた年間を通じた供給
季節や天候に左右されることなく栽培環境を維持できるため、一年を通じていちごを生産することが可能です。
2. 安定した品質と優れた食味
温度・湿度・光・二酸化炭素濃度・風速などの環境条件を精密に制御しながら栽培・検証を重ね、各品種に最適な生育環境を特定しています。その最適条件を年間を通じて再現することで、安定した品質と優れた食味を実現しています。
3.化学農薬不使用
完全閉鎖型の栽培環境により、害虫や病原菌の侵入リスクを抑制し、化学農薬を使用せずに栽培を行っています。
Oishii Farmの米国での展開
Oishii Farmは、「圧倒的な『おいしい』顧客体験の提供」をミッションの一つに掲げ、米国にて植物工場によるいちごの生産・販売に取り組んできました。また、ニューヨークのミシュラン星付きレストラン約20%で採用され話題となりました。2024年には、米国ニュージャージー州で世界最大級のいちご植物工場を本格稼働させ、サステナビリティと高い生産性の両立を実現しています。現在は米国東海岸を中心とした18州およびカナダ1州において、オーガニック・スーパーマーケットチェーン「ホールフーズ・マーケット」をはじめとするスーパーマーケットなどを通じて7ドルから50ドルの価格帯で商品を展開しています。
今後の展望:日本の食と未来の農業への貢献
世界の農業は、気候変動による異常気象や自然災害、農地・水資源の不足、農業従事者の減少など、さまざまな課題に直面しています。日本においても、農業経営体は2020年の約107万から2050年には約18万へと、およそ8割減少すると見込まれており、農業の担い手不足も急速に進行しています(※3)。
日本の研究開発拠点「オープンイノベーションセンター」では、植物工場向け最適品種の開発や栽培技術、ファクトリーオートメーション、AI環境制御システムなど、植物工場に関わる幅広い研究開発を行っています。世界に先駆けて植物工場専用品種の開発にも取り組んでおり、露地栽培では環境が適合せず、十分に力を発揮できない品種についても、適した環境を与えることで、そのおいしさを飛躍的に引き出せる可能性があります。
将来的には、栽培難易度が高いとされるいちご栽培で培った技術基盤を活用し、多様な農作物へも展開していきます。国内の農業・工業関連企業との協業を通じて、気候変動に強い、新たな食の生産のしくみづくりに貢献し、日本の食の安定供給を支える一助となることを目指します。
共同創業者兼CEO 古賀大貴 メッセージ
私たちは、「圧倒的においしいものを届ける」という挑戦を米国でスタートし、植物工場で最高品質のいちごを生み出す技術を磨いてきました。
日本は、世界でもいちごの品質基準が非常に高く、おいしさに対する期待も大きい市場です。一方で、オフシーズンには需要に対して十分な供給が追いついていないなど、いくつか課題があります。流通・小売業界の皆様をはじめ、多くの方々からいただいたフィードバックは私たちの想像を上回るもので、日本市場で大きな可能性を確信し、日本での生産販売を決定しました。高品質ないちごが当たり前に求められる日本だからこそ、安定供給や栽培方法を含めた新たな選択肢へのニーズがあると思っています。
創業以来培ってきた技術で育てたいちごを、ようやく日本の皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。「本当においしいの?」という期待や疑問にも、自信を持ってお応えできる品質に仕上がっています。一人でも多くの方に、一日でも早くこのおいしさを体験していただけるよう、全力で取り組んでまいります。
今後の販売に関する情報提供について
販売に関する詳細や最新情報はメールでお届けする予定です。
▶ 最新情報を受け取る(メールアドレス登録):https://oishiifarm.co.jp/pages/first-taste
また、販売開始に先立ち、公式Instagramアカウント、YouTubeアカウントを開設しました。ブランドの世界観や商品づくりの舞台裏を発信してまいります。
▶ Instagram:https://www.instagram.com/oishiifarm_jp/
▶ YouTube:https://www.youtube.com/@oishiifarm_jp
X(旧Twitter)では、企業の動きや採用情報を中心に発信しています。
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※1農林水産省「令和7年地球温暖化影響調査レポート(速報)」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-170.pdf
※2東京都中央卸売市場「市場統計情報(月報・年報)」2025年1月~2025年12月のデータを参照 https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/geppo
※3三菱総合研究所「食料安全保障の長期ビジョン」2024年
https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/policy/i5inlu000000ito0-att/nr20240731pec-2.pdf
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