猫に人耳を付けてみる
さあ、そんな僕が人耳をひっさげてやってきたのは、都内のペットショップ。
電話にて「そちらの猫ちゃんに人の耳を付けても良いですか」と犯行予告にも取れる質問をしたところ、まさかのOKをもらったのでやって来ました。
店員さんが言うには、「最近ではペットに可愛い帽子をオシャレとして付けることもあるので大丈夫です」とのこと。
人耳がオシャレなのかは疑問でしかありませんが、大丈夫そうなので早速入店しましょう。
店内には猫を始めとするたくさんの動物達が、人耳を付けて欲しそうに僕を待っていました。
「人耳つけてニャー」
「人耳付けたいワン!」
熱帯魚に関しては怖いくらい群がってきました。人耳、大人気です。
・・・さあ、それでは本題に戻りまして、早速猫に人耳をつけてみましょう。
まずはこちらの、お手本みたいなくつろぎ方をしている猫ちゃんに人耳を付けてみましょう。
こちらは「アメリカンカール」という、耳が特徴的な種類の猫。
そんな猫ちゃんに、人耳を付けてみたところ、こんな感じになりました。
えっ 何これ。
何ていうか、色々な「はじめて」の感情が一気に溢れ出てしまい、混乱した末に笑ってしまいました。
猫でもなく人間でもない、でもどこか懐かしいような不思議な感情です。
ちなみに、この状態で猫ちゃん自身の「猫耳」の方を消してみると・・・
さらにすごい。
何なんでしょうね。この何とも言えないけど何か言いたいこの感じ。
ただ、確実に言えるのは、人間っぽさがだいぶ上がったということでしょう。
ちょっとこれはかなり興味深いので、他の猫ちゃんでも試してみたいと思います。
というわけで次は、こちらのどう見ても人耳を付けたがっている猫ちゃんに人耳を装着してみます。
すると・・・
やはり違和感しかありませんでした。
で、2匹試してみてわかったのですが、どうやら猫に人耳をつけても可愛さはアップしないようです。
むしろ「可愛さ」でも「不気味さ」でもない、全く新しい感情が生まれてしまった気すらします。
・・・となると、やはり相性があるのでしょうか。
ということで次は、ペットショップにいる他の動物にも人耳を付けてみることにしました。
他の動物にも人耳を付けてみる
まずはこちらの「パグ」。
顔が特徴的な犬ですが、人耳を付けてみると・・・
猫よりも人っぽさが上がりました。
誰からも共感されないことを承知で言いますが、僕の父方の祖母にメチャクチャ似てしまっています。動物か人間かと言われれば完全に人間サイドです。
ただ、この状態であくびをした時には、何が何だか分からなくなるほど生物としてのバランスが崩れてしまいました。
どうやら人間を始め、動物の顔はとても繊細なバランスで構築されているようです。
そしてパグに耳を付けていたら、どこからともなく「ゴールデンレトリーバー」が現れたので、ついでに耳を付けてみると・・・
頭が良さそうになりました。
いかがでしょう。耳を付けた途端にIQが急上昇した感じがしませんか?
今にも「趣味は採点です」とか言い出しそうですし、誕生日を聞いただけでその日が何曜日かをすぐに当てる特技とかを持ってそうな気がします。
どうやら人耳を付けた動物は、頭がよく見えることもあるようです。
・・・しかし、それとは逆に、人耳を付けることによって頭が悪そうになってしまった動物もいました。
カモです。
凄くないですかこれ
メチャクチャ頭悪そうですよね。 TSUTAYAの延滞料金だけで30万くらい使ってそうです。
ちなみに、このペットショップの中で最も人耳が似合っていたのはフェレットで、
そして最も「元ヤンだけど良いお父さんになった人」っぽくなったのはウサギでした。
趣味はバイクと少年野球のコーチです。よろしくお願いします。
・・・さて、以上のようにペットショップの色々な動物たちに人耳をつけてみた結果、全体を通して人間味が増して『半擬人化』するという結果になりました。
これはまさに、猫耳を付けた時の効果と真逆であると言えるでしょう。
・・・とはいえ、地球上の動物の種類はこれだけではありません。
他の動物に人耳を付ければ、恐らくより多くの発見ができることでしょう。
という訳で僕はペットショップを飛び出し・・・
動物園に来ました。
そんな訳で、最後は世界の動物達に耳を付けた様子を一気にご紹介したいと思います。
是非とも次のページより、動物と人間の概念がメチャクチャになる様子をお楽しみ下さい。