3.自分に自信がない
自分に自信がないと、「こんな私なんかを好きになってくれる男性なんかいるわけない」という思い込みから、自ら素敵な出会いを放棄します。
そして、自分のことを大切にしてくれないダメ男の方を選んでしまいます。
浮気をされても、「男は浮気をするものだし」「結局は私のところに戻ってきてくれるから」と自分を納得させます。
以前、浮気を繰り返すダメ男と付き合っていた女性のお話を聞く機会がありました。その女性は、浮気をされても許してしまう理由として、「彼は、自信のない私に、『浮気をしても結局は絶対に私の元に帰ってくる』という自信をくれる」ということをおっしゃっていました。
また、自分に自信がない女性は、他人の意見に揺らぎやすく、すぐ人に流されるので、モラハラ気質の男に洗脳されやすい、という一面もあります。
モラハラの背景にあるのは、『相手を自分の思う通りに従わせたい欲求』、そして『自分の有能さと優位性を示したい欲求』です。
自信のない女性は、「お前は本当に生きている価値のないぐらいダメな女だ」なんて言われると「私は本生きている価値のないぐらいダメな女なんだわ」と、そう思い込み、激しく落ち込みます。
こういう反応を見せる女性は、モラハラ気質の男にとって、自分の有能さと優位性を最も自分の気持ちの良い形で示せる、格好の相手というわけです。
そうして、モラハラ男は、どんどん洗脳を強めていきます。女性から徹底的に自信を奪い、自分の言うことに従わせ、自分から離れられなくしようとします。
4.本当は寂しがりやで甘えんぼう
たとえば、
・幼少期のころ、親にあまり甘えさせてもらえず、寂しい思いをした。
・子どものころに、「しっかり者」「姉御」「男前」などのレッテルを張られ、女の子として扱われることが少なく、人に甘えられなかった。
そういう女性も、ダメ男を引き寄せ、ダメ男との付き合いにハマってしまう可能性が高いかもしれません。
この場合、理由は、単に『女性がしっかり者で面倒見がいいから、男が付け入ってくる』、というだけのものではありません。
『女性側が持っている幼少期の満たされなさを、ダメ男が埋める』から、という場合も、とても多いのです。
恋愛は、幼少期や子どものころに満たされなかった感情を満たせる場所でもあります。“癒し”のパワーが働くんですね。
女の子として扱われず、甘えさせてもらえなかった女性は、ダメ男の暴力的な一面、ワガママで身勝手な一面を、“男らしさ”と勘違いしてしまうことが、時としてあります。
そんな“男らしい”彼と一緒にいると、過去に得られなかった「女の子」として扱われている、「女の子」として生きている、という感覚が得られ、魅かれてしまうというわけです。
5.結婚への焦りが大きい
友人たちがどんどん結婚・出産し、30歳が近づいてくると、結婚への焦りが大きくなってくる女性は少なくないでしょう。
この結婚への焦りも、ダメ男に付け入るスキを与える要因になってしまいがちです。
というのは、結婚への焦りが大きいと、心のゆとりと冷静さが欠如し、男を見る目がくもります。
心のゆとりのなさは、良いものをあまり引き寄せません。
そうして、言い寄ってきたダメ男と、軽率に付き合いを始めてしまいます。
付き合いを続けていくうちに、「別れてまた独りになるのは寂しいし…」「この人を逃せば、もう一生結婚できないかもしれないし…」という思考に陥り、なかなか抜け出せなくなってしまうケースも。
結婚という言葉を『盾』にされて、いいようにダメ男に利用されてしまうこともあります。
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ダメ男に付け入るスキを与え、付き合いにハマってしまう女性の根本にあるのは、「誰かに必要とされないと、自分の価値を確認できない」という感覚です。
そういう女性は、一見、男性に一方的に支配されているように思えますが、相手に過剰に依存させることで自分の存在がないと生きていけないようにして、自分の価値を確認しています。このような関係性を、“共依存”と言います。
分かり切っていることですが、そういう関係は、歪んでいます。幸せとは程遠い状態です。
あなたがもし今そんな状態にいるなら、一刻も早く抜け出すべきでしょう。大丈夫、彼はあなたがいなくても生きていけますし、あなたも彼がいなくても生きていけます。
「自分の価値は自分で作るもの」「自分は充分価値がある」、そういう意識を持っていて、自分で自分を幸せな状態にすることができる女性のもとには、良いものがたくさん引き寄せられてきます。そこを目指していきたいですね。