前クールは改めて脚本の力を感じさせる作品が多かった。古沢良太の『デート』は、月9に新たな歴史を刻んだんじゃないだろうか。視聴率はあまり良くなかったけど、橋部敦子の『ゴーストライター』もスピーディーな展開のわりに脚本が繊細だった。
そんなオリジナル作品が印象深かったクールのあとは、『アルジャーノンに花束を』や『天皇の料理番』など、有名作品のリメイクが重なるというラインナップに。山口智子も19年ぶりにラブストーリーに出るし、AKBの渡辺麻友や元AKBの大島優子も主演するしで、何かと話題は多そうな4~6月期になった。さて、今期はどれ見る?
『ようこそ、わが家へ』 4月13日~
フジ系 月曜9時 期待度★★★☆☆
池井戸潤の同名小説をドラマ化。ストーカーと会社の不正に立ち向かう家族の絆を描く。主人公は父親から息子に変更されて、相葉雅紀が演じる。ドラマのオリジナルキャラクター、出版社の記者役として、沢尻エリカも出演。他に、寺尾聰、有村架純、南果歩、竹中直人、山口紗弥加、高田純次、佐藤二朗、足立梨花、藤井流星、田中美麗などが共演する。
サスペンスタッチのホーム・ドラマが月9でどう描かれるか。キュートな役を演じる沢尻エリカにも期待。
『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』 4月14日~
TBS系 火曜10時 期待度★★☆☆☆
名門幼稚園に息子を入園させることになったシングルマザーが、自分を敵対視するセレブママたちに言いたいこと言って、凝り固まった母親たちの考え方を変えていくヒューマンドラマ。主演は木村文乃。他に、檀れい、長谷川京子、安達祐実、貫地谷しほり、室井滋、豊原功補、竜雷太、上地雄輔、瀬戸康史、田中直樹などが出演する。
ママカーストを扱ったネタはすでに食傷気味だけど、これは空気を読まない主人公が自分の思いをストレートに相手にぶつけ、さまざまな事情を抱えた母親たちと新しい絆を作っていく内容らしい。出だしの雰囲気がありきたりのものにならなければ面白く転がるかも。
『戦う!書店ガール』 4月14日~
フジ系 火曜10時 期待度★★★☆☆
碧野圭の小説「書店ガール」シリーズをドラマ化。書店を舞台に、世代や境遇が違う2人の“働き女子”の奮闘を描く。主演は、AKB48の渡辺麻友と稲森いずみ。他に、田辺誠一、千葉雄大、大東俊介、鈴木ちなみ、伊野尾慧、井上順、濱田マリ、マキタスポーツ、木下ほうかなどが出演する。
『マジすか学園』や『さばドル』での演技も好印象だった渡辺麻友が、ゴールデン・プライムタイムの連ドラ主演でどういう存在感を見せるかに注目。稲森いずみとのコンビでお互いの良さを消しあわなければいいんだけど。
『美女と男子』 4月14日~
NHK 火曜10時 期待度★★☆☆☆
仕事はできるが人望はない女性芸能マネージャーと、若くてイケメンだがやる気がない新人俳優が、芸能界の頂点を目指していくラブコメディ。仲間由紀恵、町田啓太、草刈正雄、真野響子、瀬川亮、中原丈雄、田島令子、徳永えり、森本レオ、前川泰之、東幹久、浅野和之などが出演する。脚本は田渕久美子。
全20回を予定しているので、2人の成長と芸能界の頂点を目指していく過程、そして恋愛の進展がじっくり描かれそう。