知識だけでなく、体験を。「できる方法を考える」を原則に、当事者が設計・運営する宿泊型キャンプ

「オンラインをとびだせ!『ブイリーチキャンプ』Presented by 株式会社WillShine」と記載されたロゴデザイン
視覚障害専門のオンライン個別指導塾「ブイリーチ」を運営する株式会社WillShine(東京都文京区、代表取締役:川本一輝)は、2026年8月25日から29日までの4泊5日、千葉県立水郷小見川青少年自然の家(千葉県香取市)において、視覚障害のある小中高生を対象とした宿泊型キャンプ『ブイリーチキャンプ2026夏』を初めて開催しました。関東地方・中国地方・九州地方から集まった9人が、野外炊事やカヌー体験、グループ調査・発表に取り組みました。
■ 背景:全国に約5,500人。同世代と出会う機会が限られている
文部科学省「特別支援教育資料(令和5年度)」によると、視覚に障害があり特別支援学校・特別支援学級・通級による指導を受けている児童生徒は、全国で約5,500人です。1学年に1人から3人という特別支援学校も多く、同じ立場の同世代と出会う機会は限られています。
加えて、「危ないから」という理由で、調理や刃物の使用といった体験の機会を得られないまま育つ子どもも少なくありません。安全と責任の板挟みのなかで、結果として何もさせないという選択が常態化してしまうケースがあります。
代表の川本自身も視覚障害の当事者として、同様の経験を重ねてきました。オンライン指導では知識を伝えることはできますが、その裏側にある実感は体を通してしか得られません。空気の通り道をつくらなければ火が燃えにくいことは、実際に薪を組んでみて初めて分かります。オンラインで学び、キャンプで実際に手を動かして経験をする。この両輪を実現するために、本キャンプを企画しました。

1日目、オリエンテーション後に撮影した参加者・スタッフ全員の集合写真
■ 本キャンプの特徴
特徴1 | 当事者が設計し、当事者が運営する
代表の川本をはじめ、運営スタッフ9人のうち3人が視覚障害の当事者です。何が本当に危険で、何が「危なそうに見えるだけ」なのか。その線引きを、当事者自身の経験にもとづいて判断しています。
特徴2 | 「できる方法を考える」をすべてのプログラムの原則とする
火や刃物を扱う場面では複数のスタッフが常時付き添う一方、それ以外の場面では本人のやりたいことを優先します。手を出しすぎないことも、安全管理と同じだけの設計が必要な仕事だと考えています。
特徴3 | 生活場面そのものをプログラムとして位置づける
食事、入浴、洗濯、荷造りといった日常の場面も、体験活動と同じ学びの機会として扱います。支援を受けて済ませるのではなく、自分で試し、仲間と助け合いながら進めることを重視しています。
■ 開催概要

■ 当日の様子
野外炊事では参加者とスタッフ混成の3班に分かれ、カレー作りに挑戦しました。薪割りからかまどの準備、野菜切り、鍋の外側へのクレンザー塗り(ススを落としやすくする下準備)までを参加者自身が行い、無事に全班がカレーを完成させました。玉ねぎの厚みやじゃがいもの食感を確かめながら味わう姿が印象的でした。

野外炊事場にて、玉ねぎを包丁で切る様子
グループ調査では「AIで宿題をするのはありかなしか」「障害のある子とない子は同じ教室で学ぶべきか」といったテーマを参加者自身が選びました。ボランティアスタッフへのインタビューやインターネットでの調査を経て、寸劇やクイズを交えて発表。質疑応答では、事前に調べた根拠を示して回答しました。

グループ調査発表前に、点字デバイスを利用して原稿を修正する参加者の様子
食事はバイキング形式で、初日は各自が料理を取りに行くのに時間を要し、スタッフが代わりに取りに行く案も出ました。しかし自分でトレーを持って取りに行く経験を重視して継続したところ、最終日には流れが定着しました。入浴も日を追うごとに慣れ、3日目には一人で部屋まで戻る参加者が見られました。初日は緊張していた参加者も、最終日にはLINEを交換し合う関係になりました。

笑顔で夕食をともにするスタッフと参加者の様子
■ 参加者の声
「普段は同世代の視覚障害者と話すことがないのですが、キャンプで一緒に生活ができたり、一緒に活動ができてうれしかったです」(高校生・全盲)
「視覚障害のある人だけでなく、年の近いボランティアスタッフの人ともかかわることができて楽しかった」(高校生・弱視)
■ 代表コメント見えないからできないのではなく、できる方法を考える。それを仲間とともに経験することが何より重要だと考えています。安全と責任の板挟みのなかで、子どもに何もさせないことが常態化してはいないでしょうか。支援の対象としてではなく、ともに楽しむ仲間として関わること。その姿勢をこれからも現場で示していきます。
― 株式会社WillShine 代表取締役 川本一輝

株式会社WillShine 代表取締役 川本一輝のプロフィール写真|笑顔で丸椅子に座っている様子
■ 今後の展開
2027年度以降は、2泊3日を基本形としたうえで、開催地と開催回数を増やしていく方針です。関東に限らず関西・九州などでの開催も視野に入れ、年3回以上の実施を目指します。日程を短縮する狙いは、参加費と保護者の負担を軽減し、より多くの参加者に機会を届けることにあります。
あわせて、経済的・距離的な事情で参加が難しい家庭に向けたスカラーシップ制度の新設を予定しています。
■ 協賛企業・団体を募集します
視覚障害のある小学生・中学生・高校生は全国に分散しており、同世代と出会う機会をつくるには、広域から人が集まれる設計が欠かせません。一方で、その広域性は交通費という形で各家庭の負担に跳ね返ります。今回も中国地方・九州地方からの参加者があり、遠方の家庭ほど参加のハードルが高くなる構造がありました。
初開催となる今回は、参加費のみで運営を完結させる設計としました。当社は2027年度以降、日程の見直しとスカラーシップ制度によって、各家庭の負担を大幅に引き下げることを目指しています。
この実現に向け、趣旨にご賛同いただける企業・団体の皆さまからのご協賛を募集します。
<ご協賛の形態>
・資金によるご協賛
・物品のご提供(食材、備品、記念品など)
・施設・設備のご提供
・社員の皆さまによるボランティア参加
<ご協賛企業・団体様への特典(例)>
・公式Webサイトおよび開催レポートへのロゴ、企業名の掲載
・貴社のCSR活動や広報にご活用いただける開催レポート、写真素材のご提供
・参加者およびご家族へのノベルティ配布(物品協賛の場合)
・社員の皆さまのボランティア参加枠のご用意
上記は現在検討中の内容を含みます。協賛区分ごとの詳細は、ご関心の内容にあわせて個別にご相談させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。
【協賛に関するお問い合わせ先】
株式会社WillShine ブイリーチキャンプ担当
メール:camp@vreach.jp
■ 会社概要

■ 本件に関するお問い合わせ
株式会社WillShine ブイリーチキャンプ担当
メール:camp@vreach.jp
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