帝京大学冲永総合研究所イノベーションラボの皆さんと

城西国際大学大学院ビジネスデザイン研究科(東京都千代田区)は、10月8日に帝京大学冲永総合研究所 Innovation Labとの連携企画として、実践的な学びおよび千代田区平河町にキャンパスを構える大学同士の近接性を活かした「文理融合型」のハンズオンセッションを実施いたしました。

本取組では、城西国際大学大学院で「IT戦略マネジメント」(大江宏子教授)を専攻する修士課程の院生、メディア学部の学生らが帝京大学を訪問。医療DXやXR(VR/AR/MR)などの最先端技術に触れながら、異分野融合による新たな事業化・社会実装の可能性を探索しました。

当日は、医療DX・XR技術に関するハンズオン体験と、技術の社会実装・事業化をテーマとした文理融合ディスカッションを実施。
医療DX・XR技術のハンズオン体験では、従来型の2Dディスプレイと、両眼を用いたVR立体視(二眼空間表示)の違いを実際に体験するとともに、患者データを活用した臓器の3D空間での可視化や、生体リアルモデル技術について理解を深めた。また、医療データをAIの学習や将来予測に活用する先端事例の紹介を通じて、医療分野におけるデジタル技術の可能性について学びました。

続いて、「技術の社会実装・事業化」をテーマに、文理融合の視点からディスカッションを実施。オープンイノベーションによる異分野連携をはじめ、資金調達や知的財産戦略(特許)など、技術を事業化へとつなげるプロセスについて理解を深めました。さらに、データの軽量化など、技術の実用化に向けた課題とその克服方法、持続可能なエコシステムの構築について議論した。最後に、医療イノベーションを社会全体に普及させるために必要な取り組みについて、IT戦略マネジメントの観点から検討をおこないました。

今後は医療イノベーションの真価は、優れた先端技術を生み出すだけでなく、それを社会の隅々まで行き渡らせるビジネスシステムを構築して初めて発揮されます。城西国際大学と帝京大学は、この「技術」と「社会実装」をつなぐ架け橋として、今後も近接するキャンパスの強みを活かした実践的な共創プログラムを推進。次世代の医療DXを牽引するビジネス起業家・イノベーターの輩出と、持続可能な社会システムの創出に貢献してまいります。


モニター画面を用いて、杉本真樹教授が学生にレクチャー

■ 本取組のハイライト・背景
帝京大学の杉本真樹教授は、臨床現場における「2Dディスプレイ上の3Dデータ(擬似立体)の限界」やロボット手術の二眼カメラ構造に着目。2014年という初期段階からVR技術を医療に応用し、「患者の臓器の中に入る」革新的な空間体験を実現させてきました。その取り組みは、SNSを通じたクリエイターとの出会いやVC・大手企業からの出資、高精細な医療データをモバイル端末等で高速処理するための「データ軽量化・最適化技術」の発明、そして特許取得へと結実。訪問先の帝京大学冲長イノベーションラボの杉本先生は、外科医の視点からスタートしたアイデアを、確固たるビジネスモデルとテクノロジーへと昇華させてきたパイオニアです。

また、「1人の執刀で救える患者数には限りがあるが、医師を支援するシステムや技術を作れば何万人もの患者を救える」という起業家精神のもと開発された技術は世界的にも高く評価され、Apple米国本社公式サイトに日本人として2人目・計2度特集されるなど、グローバルな注目を集めてきました。今回の取り組みは、こうした第一線で臨床・技術開発・スタートアップ起業を成功させてきた医療イノベーションの実例(理系・先端医療)と、城西国際大学大学院が培うIT戦略マネジメントおよびビジネスデザイン(文系・経営戦略)の知見を融合させる先進的な試みです。

■ 開催概要
日時:10月8日(水)午後
場所:帝京大学冲永総合研究所 Innovation Lab(帝京大学霞ヶ関キャンパス内)
参加者:城西国際大学大学院ビジネスデザイン研究科:大江宏子教授、中川寛崇助教、修士課程学生、メディア学部の学生ほか
帝京大学冲永総合研究所イノベーションラボ:杉本真樹教授ほか
テーマ:医療DX・VR等先進技術を活用した新規ビジネス展開と社会実装に向けたハンズオン・ディスカッション
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