韓国の伝統発酵調味料コチュジャンを起点に、日本・韓国・イタリアの食文化を比較。料理研究家としての知見を生かし、地域に根ざした食文化資源を新たな体験価値や国際的なビジネス機会へと発展させる可能性を考察。
2026年10月17日、韓国・全北特別自治道の順昌(スンチャン)で開催された「第21回順昌醤類祭り(Sunchang Jangryu Festival)」に、日本で活躍する料理研究家ベリッシモ・フランチェスコ(株式会社ビリオネア代表取締役社長)が、Global Chefとしてイタリア代表に選出され参加し、料理を通じた国際的な食文化交流に取り組みました。同祭りは、2026年10月15日から18日まで開催され、韓国の伝統的な発酵調味料や食文化を国内外に発信するイベントです。

今回の参加は、単に料理を披露するだけでなく、地域に根ざした食文化が国境を越えてどのような価値を生み出し得るのかを考える機会となりました。イタリア料理を専門としながら、日本やアジア各国の食文化にも継続的に向き合ってきた経験をもとに、順昌の発酵文化を国際的な視点から読み解き、その可能性を考察します。

今回の参加をきっかけに改めて注目したのは、韓国の食文化に深く根ざした発酵調味料「コチュジャン」の可能性です。
当日調理したメニューは以下の1品です。
■ 順昌産コチュジャンのイタリア風手羽先と肉団子炒め■ ベリッシモ・フランチェスコ氏 コメント(抜粋)
Q1. 今回、韓国・順昌を訪れて最も印象的だったことは何ですか。A1. 最も印象的だったのは、順昌が単なるコチュジャンの生産地ではなく、発酵に関する知恵や技術が世代を超えて受け継がれてきた「発酵文化の知的資産」を持つ地域だということです。
食文化の価値は、食材そのもののおいしさだけで決まるものではありません。その背景にある歴史、地域の風土、人々の暮らし、そして長い時間をかけて培われてきた知恵にも、大きな価値があります。
私はこれまで、日本や欧州、アジア各国の食文化に触れてきました。その経験から感じるのは、地域固有の食文化には、観光や教育、商品開発、国際交流など、さまざまな分野へと発展する可能性があるということです。順昌には、単にコチュジャンを販売するだけではなく、発酵文化そのものを世界に伝え、新たな価値へとつなげていく可能性があると感じました。
Q2. コチュジャンは世界市場でどのような可能性を持つと考えていますか。
A2. コチュジャンは、韓国料理に欠かせない調味料であると同時に、国境を越えて活用できる可能性を持った発酵調味料だと考えています。
魅力は辛味だけではありません。甘味、うま味、発酵による複雑な風味があり、使い方によって料理に奥行きを与えることができます。
例えば、パスタソースに深みを加えたり、肉料理のソースにアクセントをつけたり、乳製品や野菜と組み合わせたりと、イタリア料理やフランス料理を含むさまざまな料理で、新しい活用方法を考えることができます。
ただし、重要なのは、単に海外の料理に加えることではありません。コチュジャンの風味や特性を理解したうえで、それぞれの国の食文化や食習慣に合った使い方を提案することです。
例えば、イタリア料理にコチュジャンを取り入れる場合も、単に辛味を加えるのではなく、発酵によるうま味や甘味、香りの特徴を理解し、料理全体のバランスを考えることが重要です。
異なる食文化を組み合わせる際には、それぞれの伝統を尊重しながら、新しい味わいや食体験を生み出すことが求められます。こうした食材の特性と文化的背景を理解したうえで、新たな活用方法を提案することが、料理研究家としての私の役割の一つだと考えています。
Q3. 日本の飲食業界にはどのような可能性があると感じますか。
A3. 日本では、コチュジャンは焼肉や韓国料理に使われる調味料というイメージが強いと思います。しかし、私はその可能性を、より広い食文化の視点から考えています。
日本は、海外の食文化を取り入れながら、独自の料理や食のスタイルを発展させてきた国です。だからこそ、韓国の発酵文化と日本の食文化が出会うことで、新たな料理や食体験が生まれる可能性があると考えています。
重要なのは、韓国の伝統を尊重しながら、日本の食習慣や市場に合った活用方法を提案することです。
私は、イタリア料理を専門としながら、日本やアジア各国の食文化にも向き合ってきた経験を生かし、異なる食文化の間に新たな接点をつくることに取り組んでいきたいと考えています。
Q4. 今後、食品メーカーや飲食業界とどのような取り組みをしていきたいですか。
A4. 料理研究家として、食材や料理の魅力を伝えるだけでなく、その背景にある文化や地域の価値を、新たなプロジェクトへと発展させることにも力を入れています。
私が特に関心を持っているのは、食文化を単なる商品やサービスとして捉えるのではなく、人々の体験や地域の魅力、企業のブランド価値につなげていくことです。
例えば、食品メーカーとの商品開発に加え、ホテルでの食体験の創出、観光地域の魅力発信、異業種とのコラボレーションなど、食文化を起点とした多様なプロジェクトの可能性があります。
大切なのは、文化交流を理念だけで終わらせず、消費者に新しい体験を届け、地域や企業にとっても持続的な価値を生み出すことです。
これまでの国際的な活動で培ってきた経験を生かし、食文化を通じて地域と企業、そして異なる国々をつなぐ取り組みを進めていきたいと考えています。
Q5. AIやロボティクスが進化する時代において、発酵文化の価値はどのように変化すると考えていますか。
A5. AIやロボティクスの進化によって、これから多くのものが効率化されていくと思います。食品産業も例外ではありませんが、それによって伝統文化の価値が失われるとは思っていません。むしろ逆だと思っています。 例えば、今では誰でもスマートフォンで正確な時間を知ることができます。それでも高級機械式時計の価値はなくなりませんでした。人々が求めているのは機能だけではなく、職人の技術や歴史、ストーリーだからです。
発酵文化も同じです。コチュジャンには、長い時間をかけて受け継がれてきた知恵や技術、地域の風土と結びついた文化があります。
AIやロボティクスは、こうした文化を世界へ発信するための強力なツールになるでしょう。しかし、その文化そのものを生み出すことはできません。次の世代へ伝えていくためには、人間の感性や経験、文化への理解が欠かせません。
私は、伝統をそのまま保存するだけでなく、現代の人々が新たな形で体験できるようにすることも重要だと考えています。
食文化を未来へつなぐためには、伝統を尊重しながら、現代の技術や国際的な交流を生かし、新しい価値を生み出していくことが必要ではないでしょうか。
■ 使用した主な食材
コチュジャン手羽先
合い挽き肉
椎茸
ジャガイモ
人参
ローズマリー
セージ
■ 講師プロフィール

Francesco Bellissimo(ベリッシモ・フランチェスコ)
イタリア・ローマ出身。料理研究家、タレント、国際文化プロデューサー。
株式会社ビリオネア代表取締役社長。
料理研究家として25年以上にわたり活動。イタリア料理を専門としながら、日本をはじめ世界各国の食文化を継続的に研究し、食材や伝統料理の背景にある文化的価値を国内外に発信している。
テレビ、ラジオ、講演会、SNSなど幅広いメディアを通じて活動する一方、食文化を起点とした国際交流、地域ブランドの価値向上、商品開発、観光振興など、多様な分野のプロジェクトにも携わる。
日本と欧州、アジアをつなぐ国際的な活動を通じて、異なる食文化の魅力を伝えるだけでなく、その価値を新たな体験やビジネス機会へと発展させることを強みとする。
国内外のラグジュアリーホテル、グローバルブランド、大手企業とのプロジェクト実績を持ち、食文化を活用した国際PRやマーケティング、地域資源の価値向上にも取り組んでいる。
Instagramフォロワー数は160万人を超え、日本語・英語・イタリア語を活用しながら、世界へ向けた情報発信を続けている。
個人公式サイト:https://www.bellissimoyoshi.net
■ 主催団体概要
全州大学校 K-Food産業研究院(Jeonju University K-Food Industry Research Institute)韓国の食文化およびK-Food産業の発展を目的として設立された研究機関。産学連携、食品産業の研究開発、人材育成、国際交流事業などを通じて、韓国食文化の国内外への発信に取り組んでいる。
全北文化観光財団(Jeonbuk State Culture and Tourism Foundation)
韓国・全北特別自治道における文化、観光、地域ブランドの振興を目的とする機関。地域資源を活用した国内外へのプロモーション活動や国際交流事業を通じて、全北地域の魅力発信を推進している。
■会社概要
Billionaire Inc.(株式会社ビリオネア)所在地:東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32F
代表取締役社長:ベリッシモ・フランチェスコ
事業内容:国際PR、食文化イベント、料理監修、イタリア文化プロモーション、メディア出演、企業コンサルティング
URL:https://billionaireinc.jp/
共有・取材に関するお問い合わせ
株式会社ビリオネア
広報担当:info@billionaireinc.jp
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■ 添付資料について
本リリースの末尾には、当日のイベント内容をまとめた「特別資料(PDF)」〈イタリア語版/英語版〉を添付しております。取材・執筆の参考資料としてご活用ください。
■ Documenti allegati
In fondo al comunicato sono disponibili due documenti PDF di approfondimento (versione italiana e versione inglese) con una sintesi narrativa e culturale dell’evento.
■ Attached documents
At the end of this release, you will find two supplementary PDF documents (Italian and English versions) providing a narrative and cultural summary of the event.
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