宝 焼酎ハイボール レモン(アルコール分7%)
もう1本焼酎ベースによる宝酒造の缶チューハイを。酒飲み的には、BS-TBSで放送中のきたろうさんが司会を務める居酒屋探訪番組『癒・笑・涙・夢 夕焼け酒場』でプッシュされていることでお馴染みの「焼酎ハイボール」です。
こちらは、多様なフレーバーの展開がウリ。中でも、私が大のお気に入りなのが、ラムネ割りとこのレモン。
エンボス加工による独自の質感のあるパッケージと、下町の情景を描いた粋なデザインも素晴らしいです。ちなみに、地域限定のデザインもあるらしく、定番でありながらもマニア心をくすぐられる逸品。
先ほど、紹介した同社製造のcanチューハイに比べると、焼酎の味がそんなに強くありません。アルコール度数も7%と少し低く、かなりアッサリとした味だと感じました。
甘味料ゼロの辛口チューハイをキャッチに挙げているように、甘みは全くといっていい程ありません。良い意味でクセがないので、これならどんな料理にもマッチしそうです。
焼酎特有の匂いがそれほどきつくありませんから、焼酎が苦手な方や女性にもオススメできる一本。"酎ハイ"ではなく"ハイボール"という名称のチョイスによるレトロ感も楽しいです。
焼酎の風味が強いcanチューハイとは、キッチリとテイストを変え、住み分けができている印象です。同じメーカーの焼酎ベースな缶チューハイでも、真の缶チューハイ者ならば、その日の気分によって粋に飲み分けを行いたいですね。
アサヒ辛口焼酎ハイボール レモン(アルコール分8%)
2014年に新発売されたアサヒによる焼酎ベースの缶チューハイ、それがこの「辛口焼酎ハイボール」です。
メタリックなボディーにエンボス加工、糖質とプリン体ゼロをキャッチにしたパッケージデザインは、宝酒造の焼酎ハイボールとの共通点を多く感じます。もしかしたら、そちらをかなり意識しているのか……。だとしたら、老舗メーカーの焼酎ベースなハイボールに相対する大手メーカーの新ブランド。かなり燃える展開ですね。
そんなアサヒの辛口ハイボールは、タカラの焼酎ハイボールに比べると、かなりアルコールが強く感じられます。"辛口"を売りにしているだけあり、飲み口はかなりドライ。"レモンハイ"というよりも、"レモン果汁を少し加えた焼酎のソーダ割り"といった趣のあくまで焼酎が主役の味です。
同社のハイリキ ザ・スペシャルと同じく、強めの炭酸も刺激的。大人の男性に好まれそうなテイストです。私は、好きな味でしたが、若い人の意見も聞いてみたいですね。
豪華な広告戦略を得意とするアサヒらしく、こちらの商品もCMには唐沢寿明さんや柳葉敏郎さんといった有名俳優が出演しており、男らしくもかなり華やかな印象があります。その辺りは、レトロや下町の郷愁感を押し出し、親しみやすさを出している宝酒造の焼酎缶チューハイとは、路線が異なるイメージ。これからの展開にも期待です!
ハイサワー缶 レモンチューハイ(アルコール分7%)
「お酒をわるならハイサワー」のキャッチフレーズでお馴染みの博水社。美尻カレンダーなど、ユニークなPR商品でも人気の同社の主力商品であるハイサワーを缶チューハイにしたのが、こちらの商品です。
特筆すべき点は、今回飲み比べを行った一連の商品の中でも圧倒的な数値を誇る7%のレモン果汁含有率! そのレモン果汁の搾り方も、「果肉の真んなかを約30%だけ搾る『真んなか搾り』製法」を採用とのこと。
レモンの搾り方ひとつとっても、各メーカーによって色々なこだわりと工夫があるのですね……。
レモン果汁の多さと真んなか搾り製法の効果か、レモンの酸味が全面に出ていて、柑橘系の爽快感を味わえます。かなり強めな炭酸も、飲み口の爽やかさを後押し。
原材料を見てみると水飴も入っているようですが、ほとんど甘みは感じられません。かなりドライなレモンハイといった風味です。前述の爽快感と合わせて、これは肉料理などの味の濃いおつまみに合うでしょう。
居酒屋のハイサワー割りが大好きな自分は、非常に好みの味でした。量販店で購入しても、350ccで150円前後……という価格設定は、ちょっと他の商品と比べると割高に感じてしまいますが、マイナスポイントはそこぐらいです。グレープフルーツやライムといった他のハイサワーも缶チューハイで飲んでみたいですね。