ハイリキ ザ・スペシャル 丸ごと絞りレモン(アルコール分7%)
アサヒの缶チューハイにおける主力商品、ハイリキチューハイから派生した「ハイリキ ザ・スペシャル」。
缶チューハイの定番フレーバーであるレモンとグレープフルーツに、カクテルパートナーというヒット作を生み出したアサヒらしくカシスオレンジという珍しいフレーバーを加えて、2013年に颯爽と登場しました。
発売当初は、黒がベースのシックなパッケージでしたが、現在では白を基調とした明るくポップなデザインへと変更に。個人的には、現行のデザインの方が柑橘系フレーバーの爽快感がストレートにイメージできて良いと思います。
そんなハイリキ ザ・スペシャルは、「炭酸強め」というコピーを大きく打ち出しているように、刺激的な炭酸が大きな特徴となっています。
確かに、他の缶チューハイと比べても、コップに注いだ時の発泡が違います。
また、丸ごと絞りのレモンも大きなセールスポイントで、果汁もバッチリ3%をパッケージ。レモンの風味がシッカリと感じられます。
その味をひと言で簡潔にまとめると、「CCレモンから甘さを抜いた感じ」。甘みが少ないこともあってか、より度数の強いストロングゼロや氷結ストロングよりもアルコールのテイストが強く感じられました。
この日は、せっかくお酒を沢山いただくのだから……と、ちょっと奮発してステーキを焼いてみたのですが、キリリとしていて、なおかつガツンな飲み口が、お肉のお供には最適の1本でしたね。アメリカンな食事にも合いそうです。次は絶対にハンバーガーと一緒に飲もう!
キリンチューハイ ビターズ ほろにがレモンライムチューハイ(アルコール分8%)
ここで、ちょっとアクセントとしてキリンのこの商品を。「キリンチューハイ ビターズ」のほろにがレモンライムチューハイは、レモンにライムのフレーバーを加えた“合わせ技一本”的な逸品です。
ビールのイメージが強いキリンが缶チューハイ部門で新たに打ち出した新規ブランド、ビターズ。遠藤憲一さんや小池栄子さんといった有名タレントを起用したドラマ性の高いCMや広告を展開し、居酒屋での定番フレーズ「とりあえずビール!」に代わる「とりあえずチューハイ!」をコピーに、独自のシェアを築きつつあります。
先ず、ひと口飲んでみると、真っ先にライムのフレーバーが口の中に広がります。レモンよりも、ライムの方が強い感じ。あきらかに、他ブランドの"レモンハイ"とは異なるテイストです。
そして、次に感じるのが強い苦味。"ビター"の看板に偽りなし。確かに、方向性としてはビールの飲み口に近しい缶チューハイと言えるでしょう。
果汁は、他商品に比べても比率が少ない1.6%(レモン果汁1%、ライム果汁0.6%)。しかしながら、各種ハーブやレモンピールを加えたリキュールが含まれている為か、表示されている果汁のパーセンテージ以上にフルーティーな味と香りが楽しめます。
ただし、ちょっとアルコールの刺激的な匂いもあるので、この辺りは好みが分かれるところかもしれません。
同じくキリンからリリースされている氷結ストロングがストレートとするならば、こちらは変化球。硬軟を使い分けられる商品展開に、大手メーカーの強さを感じますね。
ちょっとダークなパッケージのカラーリングからも"大人"な雰囲気が漂ってきますし、その独特な苦味を武器にストロング系缶チューハイの中での躍進が期待できる1本!
タカラcanチューハイ(アルコール分8%)
次は、定番中の定番な商品であり、老舗中の老舗である宝酒造株式会社の「canチューハイ」!
日本初の缶入りチューハイであり、この道のパイオニア。そのアルコール度数は8%で、大ベテランでありながら新規ブランドがひしめくストロング系缶チューハイの飲み比べに堂々の参戦。
銀色のボディーとセールスポイントがまとめられたパッケージには、ストロングや強アルコールといったコピーは謳われていませんが、寡黙ながらも力強いアルコール度数にベテランの凄みを感じます。
こちらはウォッカのような洋酒ではなく、焼酎を使用した正真正銘の"レモンハイ"。故に、先ずは焼酎の風味を強く感じます。どちらかというと、焼酎の味わいが前に出ていて、レモンの風味は少し後ろに下がっている感じです。
ストロングゼロや氷結ストロングのような柑橘系のフレーバーが強い缶チューハイに慣れ親しんでいる舌の持ち主としては、やや薄口に感じてしまいました。
とはいえ、そこは焼酎使用の缶チューハイということで、飲みごたえは抜群です。油断していると、すぐに良い感じに酔ってしまいそう。老舗焼酎メーカーの矜持を感じますね。
焼酎のエッジが効いた風味は、和食にピッタリ。この日は、肴に肉じゃがや焼き魚を用意していたのですが、おつまみが進む進む。
飲み口といい、和食に合う風味といい、実にレモンハイらしいレモンハイ。居酒屋で飲むあの一杯を自宅で楽しめる1本です。