家系ラーメンを1週間食べないとウズウズし始め、1ヶ月も食べられないと発狂するほどの新人ライター・千葉こころ(以下・チバコロ)。そしてラーメン店コンサルタントのマーコ氏が、「真夜中でも食べられる、横浜市内の家系ラーメン店」3店舗をご紹介!

※本記事は2014年4月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

 

日中のコラボレーション! 「我が家」

京急線弘明寺駅から右手に進み、弘明寺商店街を突き進む。そして一つ目の大きなT字路を右に曲がってすぐのところでマーコ氏の足が止まった。

「着きましたよ」
 

「ま~ゆっくりしてってよ~」 って、どうみてもマーコさんの家ではないでしょう……

お話を伺ったのは「我が家」を営む中国出身の店主カク・レイさん。
同店の営業時間は午前10時30分から翌午前1時まで。京急線と市営地下鉄の弘明寺駅に挟まれる立地から、終電帰りでも立ち寄ることができる。
 

店主のカク・レイさん

日本に来て初めて食べた某家系ラーメン店でその味に惚れ込み、即アルバイトを志願して修行を開始。そこで学んだ技術と、中国の味をブレンドしたオリジナルの味で自分の店を持ちたいと独立を決意。初詣やお花見など一年中にぎやかなこの地が気に入り、2013(平成25)年12月29日に同店をオープン。

自宅で食事をするような気分で味わってほしいとの思いから「我が家」と名付け、店内も落ち着いた雰囲気を意識した。カウンター5席、テーブル席5卓と広々した店内は、家族連れでもゆったりと食事が楽しめそう。

家系ラーメン店には珍しいテーブルメインの店内
かわいらしい看板娘は店主の奥様

しょう油、みそ、タンタン麺など麺のメニューが豊富で、スープは各種ごとにひとつひとつ店主が創り上げたオリジナル。修行で得た日本の味と、故郷中国の味をブレンドさせた独自の風味が売りだ。手作り焼きギョーザとチャーハンは正真正銘の中国の味で、ほかの家系ラーメン店ではなかなか味わえない同店の一押しメニュー。

ロープライスも同店の強み

使用している麺は「長多屋製麺」。バリエーションの豊富なスープとオリジナルの味、全てのスープとの相性を考えこちらを起用したそうだ。

スープの詳細は秘密とのこと。中国テイストがブレンドされた家系ラーメンとはいかなる味か? 早速いただいてみることにしよう。

 

ラーメン(600円) メンマのあたりが中国テイストのブレンド感を演出? 

見た目は濃厚そうだが、意外にも脂っこさはなくすっきりとしたスープのラーメン(600円)。家系独特のコクとはまた少し異なるしょう油感は、オリジナル日中ブレンドならではの風味であろうか。うぅん、秘密の配合が気になる。

飲んだ後はやっぱりラーメンだよね~

・家系マイスター・マーコ氏評
見た目からして通常の家系ラーメンとは異なり、味自体もとんこつ感およびチー油感が抑えられており、まさに完全オリジナル系の部類に属する一杯といえよう。しかしながら、アレンジをしている一方で、家系独自の中毒性も抜けてしまっているため、中途半端なしょうゆとんこつラーメンという感は否めない。

・ライター・チバコロ評
今まで食したことのない異国情緒感あふれる家系といった感じ。まさにオリジナル。ただ、家系好きとしてはもう少しパンチが欲しいところ。あと、のり……せめてもう1枚……。

既食メニュー:ラーメン(600円)
ネタ度:☆★★★★(星1つ)