続いて「たかさご家 日の出町本店」へ!

「朝5時まで営業しているなんて、きっと横浜の家系ラーメン店で一番遅くまで食べられるお店でしょうね!」興奮気味のチバコロの横で、マーコ氏はなぜか浮かない顔。

「たしか、たかさご家も朝方まで営業していたような……?」 

ネット上では「たかさご家」の営業時間は午前4時までのはず。ならばやはり「鶴一家」が一番遅いのでは? そんなチバコロの声もマーコ氏の耳には届かず、「とにかく、行くぞー!」と、マーコ氏の強制出動命令が発令された。とはいえ、アラサーの身体に夜更かしはキツイ……

そんなこんなで、京急線日ノ出町駅より徒歩1分、交差点を渡ってすぐの「たかさご家 日の出町本店」へ到着。飲みの聖地・野毛や都橋からも近いという好立地から、深夜でも客足は絶えない。

そんな繁盛店を取り仕切るのは店長の玉木宏幸さん。
早速営業時間を確認すると、「ネット上では午前4時になっていますが、実際は午前11時から翌朝午前5時まで営業していますよ」とのこと! 街のにぎわう土曜日曜は午前10時から開いており、お盆や年末年始以外は休まず営業しているそうだ。来てよかった!

店長暦16年! たかさご家一筋の爽やか店主、玉木さん

たかさご家といえば、吉野町や曙町など同店を含め5店舗を展開し、町田家や武蔵家などの有名家系ラーメン店を輩出したことでも知られている。「本店」と呼ばれていた吉野町店から同店が本店を引き継いだ経緯なども、マニアの間ではまことしやかな噂として流れており、気になるところである。

16年目とは思えないキレイな店内

1992(平成4)年、前オーナーの西村誠太郎氏と元・六角家の海添氏の両名により、「たかさご家」が南区高砂町にオープン。その後、元町店(現在閉店)、日ノ出町店と店舗展開をしていくが、諸事情により高砂町の店舗が経営下から離れて独立。それをきっかけに同店が本店としての機能を引き継ぐことになる。

なお、創立者の一人である海添氏は1994(平成6)年に、弘明寺で「かまくら家」をオープンするものの、2012(平成24)年12月に火事で閉店してしまったそうだ。

 

店名や緑色の看板は、縁起を担いでのものらしい

麺は酒井製麺の中太麺を使用。玉木さんお勧めの食べ方は濃いめ、硬め。麺の歯ざわりとスープの風味とが一番美味しく味わえるバランスだそうだ。ではそのこだわりの味をいただいてみることにしよう。

ラーメン(600円) 「たかさご家 日の出町本店」こだわりの味!

ラーメン(600円)を実食!
スープを口に含むと、とんこつ感は強くなく、やさしい風味が広がる。これは飲んだ後でも胃もたれや重みは感じにくそうだ。

胃に優しいスープにまったりとした気分を味わっていた時、隣からもまったりとした空気が……ちょっとマーコさん、寝そうになっていないで、ちゃんと味の評価をお願いしますよ!

 

・家系マイスター・マーコ氏評
とんこつ感およびしょう油感が弱めで食べやすい反面、家系ファンからすると中途半端な感じは否めない。また、マニア的な視点で言及すれば、やはり器の色は家系王道の「黒」もしくは「青磁」を欲してしまう。

しかしながら、長年迷宮入りしていた「たかさご家」の修行先が判明したことで、ネタ食いにはたまらない一軒であった。

・ライター・チバコロ評
やさしい風味は飲んだ後のみならず、家系の濃さが苦手な女性にも食べやすい味かも。野毛でハシゴしたお腹にはやさしい締めの一杯となりそう。

既食メニュー:ラーメン(600円)
ネタ度:☆☆☆★★(星3つ)

 

取材を終えて

いつなんどき食べたくなるか分からないのが家系ラーメンの恐ろしい中毒性だ。そんな時、真夜中でも営業している店舗があるのはかなり心強い。飲んだ後、始発待ち、そして無性に食べたくなった時……足を運んでみてはいかがだろうか?

それにしても、マーコ氏の家系マイスター度は想像以上。
ただただ「美味しい~」と食べ続けていたチバコロとは違い、その鋭い分析力と蓄積されたデータ量は半端じゃない。新たな家系の魅力を知り、より家系を愛するためにも、弟子入りさせてもらえないかと密かな野望を心に抱いたチバコロなのであった……。


※ラーメンなどの料金は増税前の金額になりますのでご了承ください。

<取材協力>
神奈川のラーメンを盛り上げよう!会
マーコの辛口ラーメンチェック

※本記事は2014年4月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

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