一見、健康的そうな「植物性油」に注意
「肉や卵や魚介は『コレステロール』が多いのでは?」そんな心配にも及びません。
コレステロールは細胞膜やホルモン、脳や神経、消化液など体の原料となるため、むしろ超重要です。コレステロールが高い人ほど健康で、適度に摂らないと、認知症などにかかるリスクが高まるともいわれています。わざわざ減らす必要はないのです。
一般に「脂肪の摂取を減らすべき」というと、すべての油がひとくくりにされがちですが、減らすべきはコレステロールや動物性脂肪ではありません。身体に悪いのは、揚げ物やパン、小麦粉を使ったお菓子などに含まれるマーガリンや植物油脂、サラダ油など、水素を添加して加工した「植物性の油」なのです。これらの植物性油脂こそが細胞の酸化を早め、体じゅうに炎症反応を引き起こす、といわれています。
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人工甘味料が使われた「低カロリー」の食品や、植物性油脂や糖分の多い「低脂肪」タイプ。どちらが身体にいいのか、注意して選びたいものです。
「白パン」よりも「全粒粉」は間違い!?
健康的なイメージのある「全粒粉」のパン。
「全粒粉のパンは、精製された白いパンよりも食物繊維やビタミンが多い」「食物繊維が含まれているから、血糖の上昇が緩やかだ」…と、健康に気をつけている人ほど、食べてしまいますよね。
栄養価が高いことで人気の全粒粉のパンですが、全粒粉だから、食物繊維の含有が若干多いからといって、目に見えて血糖の上昇が緩やかになるわけではありません。
腹持ちが悪いためすぐお腹がすき、食欲を刺激し、またマーガリンや砂糖など不必要な成分を摂り込むことにもなります。
本当にヘルシーな食生活とは、まずは身体に必要な質のよい「タンパク質と脂質」をとることです。ぜひ、“ヘルシー”という思い込みにご注意を。
<参考>
『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる』渡辺信幸/講談社+α新書