独特のテンポの速さが魅力
宮田:リハーサルはすごく時間をかけました

宮田さん:テンポが速いのもこの作品の魅力ではあるんですよ。

シーンが変わったら普通は少なくとも5秒くらいあるんですよ。この作品ではフィニアスのセリフ終わったらすぐ博士と、被り気味で。

ですから出遅れないしこぼせないしという状態なんですよ。

すごく緊張感があります。

そして一番最後の最後にファーブが美味しいセリフを。

 

増田さん:でもファーブのセリフって必ずブリティッシュジョークで。

ちょっと日本人的には、ん? というものもけっこう言わされるから。

俺はそれでも自信をもって言いにいかなきゃいけないという。それしかセリフないから。
最後の最後にやや滑る。自ら落とし穴に落ちに行くという。

ファーブの神経のすり減らし方はフィニアスたちと違うものがあるんですよ。

 

宮田さん:リハーサルDVDやビデオをいただいたら家でお稽古をするんですけれど、大抵の作品はちょっと出遅れたりこぼしても大丈夫な場合が多いんですよ。

だからそこまでリハーサルしなくても、逆に本番にテンションをとっておこうとなるんですけれど。

フィニアスとファーブの場合ほぼ被り被りなので、自分が出とちったりこぼれてしまったりするとシーンまるまる皆さんにご迷惑おかけするので、リハーサルはすごく時間をかけましたね。

『フィニアスとファーブ/ザ・ムービー』の時とか大変な時は、前の日NG(仕事入れないよう)にしたり、リハーサル日を設けたりしました。

家でのリハーサルでのテレビの前の座布団というのも印象に残っています。

このテンポ感が魅力だから、何日もかけたりコンディションを整えたりしながら、リハーサルしたのを覚えています。

今は1本撮りですけれど、昔は2,3本撮りだったので大変でした。

それでも博士やキャンディスはもっとセリフ多いですからね。

 

多田野さん:単純にセリフが多いから言い間違えや滑舌は大変だったけれど、基本的には演じている気持ちはなかったんだよね。自分だと思ってやっているから。

フォルテとフォルティシモだけでいってくださいと言われていたので、テンションは高めに保っていました。

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