上級モードに突入!

 

というわけで翌日。こちらはガイドさんが追加されて2人、そして我々以外にもお客さんが1名参加されて、総勢5人という構成に。

 

こちらは先日の洞窟に比べると、より大きな洞窟になっていまして。腰をかがめたりする場所は比較的少なくなっていました。

 

どうやらこの洞窟は「地底の川の上流」に当たるところらしく、途中には巨大な岩がゴロゴロしています。恐らくは天井から落下してきたものだそうで。恐ろしい。


ゴトウ「スペランカーでは邪魔な岩は爆弾で吹き飛ばして先に進んでいましたが、そてもそんな事ができるとは思えません。むしろ神々しさを感じる」

サカイ「巨石信仰とかあるからな」

ゴトウ「確かに、巨石を一種の神様だと考えると、それを爆破なんてとんでもない話です。スペランカーはひょっとしたら、バチが当たって死んだとか…?」

サカイ「ゲームの前提を覆す新説だな」

 

さて以降も、岩をよじ登ったり、水に浸かったりしながら進み、いよいよこのコース最大の難所が現れました。

立った状態でほぼ肩まで水に浸かる状況。先に進みたいのですが、上からの鍾乳石が邪魔をして通れません。図にするとこんな感じ。

 

ちなみにケイビングでは、「顔を水に浸ける」という行為は禁止されています。

「ちょっとだけ潜って、先を見てくる」と軽い気持ちで潜水し、万が一でも道に迷ったり、酸素を補給しようと顔を水面に出そうとした時に、天井まで浸水していたら…。作られたコースでない以上、大変に危険な行為なのです。

そしてこの状況。顔を水に浸けず、どう進んでいけばいいのか。

 

こうするわけです。

 

図にするとこんな感じ。顔を上に向け、鼻で気道を確保。この状態で、前にゆっくりと進んでいくわけです。天井と水面との隙間は数センチ。本当にギリギリを通過していく感じです。


ガイド「手足をばたつかせたり、正面を見ようとして顔を上げないでください。水面が揺れて、かえって水が鼻に入ります」


そ、そんなレベル!?恐る恐る実際にやってみると、身体が浮かび上がって、ほぼ背泳ぎの状態になります。しかし手足は動かせないので、ゆっくりと水の流れに乗っていく感じ。壁の前後で備えているガイドさんの指示に従い、微妙に足の向きを調整して進んでいきます。

すぐ目前には鍾乳石の天上。水面はほっぺたのあたりまで迫っている状況。歩き出して、ちょっと水面が揺れた…と思ったら、目まで水に浸る!一瞬焦ったものの、紙一重で鼻の気道を確保してクリアー!これは怖い!

ちなみにこの難所ですが、実際には前後にガイドさんがしっかり着いていて、1人ずつ慎重に進んでいきます。だからこそガイドが2人必要なんですな。なるほどー。
 

そして、難所を越えた我々はついに、この洞窟のゴールへとたどり着いたのです。