いざ地底探検へ!
さて、いよいよ探検…の前に、まずは着替えをします。ソックスから靴から全てレンタルできるとのこと。
カラーリングは多少違うものの、ツナギにヘルメット、そしてヘッドランプという、まさにスペランカーそのものという装備。いやがおうにもテンションが上がる。おお、これは本家スペランカーに負けず、遺跡だの財宝だの発見しちゃうんじゃない…。
では今度こそ探検…とその前に、まず洞窟の入り口にたどり着かなくてはいけません。
山道に入り、草をかき分け、足元に気をつけながら進んでいきます。道なき道を進んでいくわけで、これがかなりしんどい。
ゴトウ「まず、洞窟にたどり着くまでが大変すね」
サカイ「そういやスペランカーでは、この部分が描写されていなかったな」
歩くこと10分ほど。洞窟の入り口が現れました。雰囲気ある!
ここから洞窟内に入っていくのですが…いきなりの急角度で怖い!
ゴトウ「スペランカーでは、スタート地点にエレベーターが用意されていたのに…。自然の中にはエレベータが無い!基本的に徒歩!」
サカイ「基本的じゃなくて、全部徒歩な」
へっぴり腰になりつつ、ガイドさんに先導されるまま奥に進んでいくと…すぐに太陽の光が届かない世界になります。
頼りになるのはガイドさんの懐中電灯と、ヘルメットのランプだけ。雰囲気ありすぎ。
…しかし、5分も経たずに行き止まりに。足元には水が流れています。
ゴトウ「もう終わり?ひょっとして、鍵が無いと先に進めないとか…?」
サカイ「もうスペランカーのこと忘れろ」
ガイド「では、ここを進んでいきまーす。」
ゴトウ「えっ」
サカイ「えっ」
躊躇なく水に入り込んでいくガイドさん。必死についていく我々。
…ってうひーツナギの隙間から水が入ってきて冷たい!ていうか、どんどん水深が深くなっ
いく!通路が狭い!そして気がつくと。
こんなんなっちゃいました。
いや、確かに説明書にも「水に濡れます」って書いてあったし。多少の覚悟はしていました。
しかしこれはもう「濡れる」ってレベルではない。「浸かる」だ。ツナギの中に密着したウェットスーツを着ているものの、腕や足から微妙に浸水してきます。もちろん靴やソックスがどうなっているかなどは言うまでもありません。
ゴトウ「スペランカーで“水に入る”なんてあったっけ」
サカイ「巨大なツボみたいなのに乗って移動していたな」
ゴトウ「それだ!本当はここも、どこかにツボが用意されて…」
サカイ「いるはずないだろ」
しかし、ここらへんはまだ楽な方で。道はどんどん狭く、天上は低くなっていき。
四つん這いじゃないと進めない場所や、
四つん這いどころか、完全に腹ばい、ほふく前進しないと進めない場所が登場。
ゴトウ「ちょっと!スペランカーとぜんぜん違う!スペランカーにほふく前進とか無かった!」
サカイ「あいつ、洞窟内で好き勝手に飛び回ってやがったぞ。腹が立ってきた」
実際のところ、直立して立てる広さのところであっても、足元がおぼつかなくて普通に歩くことは困難です。ましてやジャンプなんてとんでもない話でして。いやもうオタクのおふざけとかやってる場合じゃない。
完全に真顔になって進んでいたら、大きな岩が現れました。まるで巨大な手が、天を指差しているかのような形をしています。なんたる力強さ。
ゴトウ「地底で穴を掘って天を衝く!グレンラガンっぽい!」
サカイ「…」
そんな感じで、なんだかんだキャッキャとはしゃぎながら2時間ほど洞窟を探検すると、出口が見えてきました。太陽の光が見えるありがたさ、嬉しさ。
ゴトウ「いや凄かった!確かに鍾乳洞観光とは全く違う!探検だ!」
サカイ「というわけで、これが初級コース。明日は上級コースな」
ゴトウ「えっ」
実はここまでは、「リムストーン」と呼ばれる初心者コース。洞窟探検初心者が最初に潜る、いわば体験コースなのです。
で、翌日に「銀水洞」という上級コース。より広い洞窟に挑戦するとのこと。マジすか。