さて、大トリを務めますは、アイドル界の老舗、ハロープロジェクトが送る「スマイレージ」。4人組の「日本一スカートの短いアイドル」としてデビューし、レコード大賞の最優秀新人賞を獲得(ちなみに、最後まで賞を争ったのが日本デビューした年の「少女時代」でした)。そのまま順調に進むかと思いきや、2011年に新メンバーオーディションを発表してから激動いたします。オリジナルメンバーが一人卒業、オーディションでは5人がサブメンバーに選ばれ、さらに一人オリジナルメンバーが卒業、サブの一人が加入を辞退して、今は6人組!2011年の後半は、本当にいろいろありましたねぇ…。現在は、これから新生スマイレージとして進んでいこう、といったところでしょうか。
とある方が、4人組時代のスマイレージを見て「胸に響きました!アツイです!」と熱弁されていまして、前々から気になっていたのですが…いやぁ、すごかった!何がすごいって、新入メンバーの安定感がすごいんですよ!まだ中学生で、しかも加入して1年もたっていないのに、ヴォーカルもステージングも圧巻の一言。LinQのメンバーも2階席から見学していたようですが、これは勉強になったことでしょう。後ろの取材ブースのあたりでも、スタッフさんが食い入るように見つめていました。盛り上がりもこの日一番だったんじゃないでしょうか。『同じ時給で働く友達の美人ママ』がこんなに熱いロックナンバーだったとは!『夢見る15歳』のシンセがこんなに高揚感を与えてくれるとは!いやはや、ライブで見てみないとわからないことはたくさんあります。勉強させていただきました!終始強気のMCだったのも、かっこよかったですねー。
さてさて、イベント全体を通して、特に今回感じたことを書いておきましょう。それは、若いアイドルファンの文化が、またちょっと上の世代と違うのではないか、ということでした。なんていうんでしょうか…自分達の世代、30代は、他の音楽ジャンルを通過してからアイドルポップスを聴いている人が多いと思うんです。自分でしたらクラブミュージック全盛期が青春時代でしたので、ドラムンベースが下敷きにあるLinQの『Sakura物語』なんて、どストライクな楽曲なんですね。でも、若いファン層にとっては、アイドルポップスはアイドルポップス、そのものとして楽しまれている、というか…。だからこそ、『Sakura物語』はイマイチ反応が薄くて、ストレートにシンプルに盛り上がれる、スパガやスマイレージの楽曲が強いのかも、と思ったりしました。でも同時に、これからいろんなアイドルソングを聞いていく若い世代は、彼らなりの新しい耳を獲得していくと思うんです。そう考えると、これから来る時代がまた楽しみだな、と思います。何度も書きますが、日本のアイドル文化は層が厚くて広いです!
大盛況に終わった今回のPOP'nアイドルイベント、次回も6月23日に同じZepp Tokyoで開催決定とのことで、今からラインナップに期待大!今回のように、あまり他のイベントには出ないハロープロジェクトのグループにも出てほしいですし、今勢いのあるグループアイドル、例えばももクロやぱすぽ☆、9nineあたりにも出てほしい!嶺脇社長の好みからするとさくら学院、特にBABY METALあたりを見たい気も…もちろん!T-PaletteからNegiccoをゲストに呼んでほしいですし、バニビ姉さんにはぜひMCで!そうそう、K-POPも大好きな鈴木としたら、いつかこのステージに、日本のアイドルにテイストが近いT-ARAやGirl's Dayあたりが立っても面白いのでは?なんて思ったり。いろいろと考えていると楽しみすぎまして、いやはや、素敵なイベントが始まったものですねえ。次回のPOP'nアイドルにも大きな期待を寄せつつ、今回の研究はここまでデス!