「山田さん! 昔に戻ってますよ!」
大盛り上がりのスチャダラパーによるライブ後、大谷さんが「いよいよ登場!」と呼び込んだのは、赤羽軍団の面々! 「東京都北区赤羽」の清野とおる先生、そして作品中でも重要人物である居酒屋ちからの元マスター、その奥さんの悦子さん。
さらに清野さんの赤羽飲み友達の赤澤氏、ナイトレストランマカロニのマスター、占い師「赤羽の母」、作品中で山田さんを説教しまくり、愛嬌と怖さを同時に兼ね備えた稀有なキャラクターを見せつけるジョージさん、山田さんにナンパさせた赤羽の鷹匠こと大和田さんに、この日急遽かけつけたタイ料理屋の有名おかみワニダさん、そして先ほどのライブも素晴らしかった斎藤さんと、まぁもう原作好き、番組好きにはたまらないオールスターと言っていい顔ぶれ。特にワニダさんは会場でも大人気で、「絶好調!」シャウトで会場を沸かせておりました。
清野先生による紹介の後は、赤羽軍団のひとりずつからコメントが。赤澤氏はもう原作そのままの軽いノリで「今日はあざーますー!」とご挨拶。ちからの元マスターは「はじめまして…。ちからマスターです。ろれつが回ってなくてすいません…。」と。
一方マカロニのマスターは「よろしくお願いします! いやぁ、その節はお世話になりました。番組に出てからは、お店にお客さんが本当にいろいろなところから来てくださって。」とご挨拶。日本中からお客さんが? と思いきや「神奈川の小田原に、厚木。埼玉の大宮、鳩ヶ谷からも…。」って結構近場ばっかり(笑)。
さらに赤羽濃度を高くしてくれたのがジョージさん。「ジョージくんです!」と自己紹介を始め、最終的には「人生って〜不思議なものですね〜♪」と歌ってしまうというトゥーマッチ感。や、これはなんだかすごいことになりそうですよ!
このメンバーが揃ったら、フリートークコーナーへと雪崩れ込むのは必至。まずは「作品に出て変わったこと」。赤澤氏は「チヤホヤされますよ〜!うれしっすね〜!ウホッ!」とあくまで軽~いノリ。マカロニのマスターに至っては「店にお客さんがやたら来てくれて!もう迷惑なぐらいですよ! そこにいる方、そこにいる方もこの前来てくださって。帰りは一緒に帰りましょうね。」とほがらかトーク。ステージで演者さんからお客さんに「今日は一緒に帰りましょう」って言うのは、はじめて聞きました(笑)。
番組中では山田さんにお説教することも多く、何かと目立っていたジョージさん、ここでも「一緒に写真撮らせてくださいって言われるよ! でも変なの写ってないかい?って聞くんだよな。変なの写ってたら呪いのビデオ制作委員会に送ったらいいって…」とロングトークを始めだすんです。もう、赤羽軍団の皆さんが本当に原作&番組そのまんまなんですよ!
続いてのフリートークテーマは、「番組にダメ出ししたいこと」。ここでもジョージさんが飛ばしておりました。「もっと可愛く撮って欲しかったよな! だって俺、結構可愛いだろう?(場内ざわざわ)なんだよ! そんなに俺が嫌いかよ? はい、ジョージくんのこと可愛いと思う人~?(場内の半分ほど、「はーい!」)。今なぁ、手を挙げなかったやつ、ブッ殺す!!」もうね、ネタとして出来上がりすぎなんですよ。
続いての鷹匠の大和田さん「あの、出演シーンのね、髪の色が、あまりにも黄色すぎて…。」とナナメ上のダメ出し。それにはすかさず山下監督「や、僕らは何もしてないです。そちらの染まり具合です。」とレスポンス。さらに続いてジョージさんが絡みます。
「そもそも、なんで大和田だけ合コンセッティングしてもらってるんだよ! 気にくわないよ!」と言い出すと、山田さんが「…あの、僕が鷹になりたかったんです。だから、鷹になるために、合コンをセッティングして…。」と番組そのままの返答を。なんだか山田さんの目つきも赤羽時代に戻っているような…? これには思わずMCの大谷さんが「山田さん! 昔に戻ってますよ!」とツッコミ。この流れも最高でしたね。完全に恵比寿が赤羽に侵食されてきましたよ。
まだまだ続く、スーパー赤羽タイム。今度はちから元マスターと悦子さんが「ザ・サイコロマン」の主題歌を弾き語りしてくれます。生でこの曲が聴けるなんて…これも感無量! この歌、マスターのヨレっとした声もいいんですが、悦子さんが入れてくれる「もんじゃやき〜♪」「だぜ、だぜだぜー♪」っていう合いの手もとっても素敵。聴いていてじわっと胸が熱くなるような感覚でした。
聴き終わった山田さんがマスターと悦子さんをやさしく見ながら「いや…素晴らしい…。悦ちゃんは、必ず入りが遅れるんだよね(笑)。」と悦子さんを愛称で呼んでいたのもいいシーンでした。山田さんが、もう本当に完全に赤羽ワールドの住人に戻っている瞬間でした。