6位『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
本国での興行不振や批評を聞き、不安な気持ちで劇場へ足を運びましたが…
いや、めちゃくちゃ面白いよ。これ。
筆者の世代的にはエピソード1~3がド真ん中なので、いい意味でハン・ソロにそこまで執着がなかったんですよね。
なのでオールデン・エアエンライク版のハンに何も違和感を覚えず、すんなり映画に入り込めました。
ファンがニヤッとしてしまう小ネタも満載だし、アネゴ感が最高なドロイドのL3、狂気溢れるヴィラン、美しいヒロインと、新キャラ陣も魅力的。
“ケッセルランを12パーセク”のシーンだけでも、個人的には1億点です。
世界中で愛されるアウトローのオリジンというのは、ロマンがあって良いですね。
5位『アントマン&ワスプ』
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が、冒頭からずっとシリアスで、結末も絶望的だったので…
直後の本作が、バシッと爽快に面白く、ずいぶん救われました。MCUの振り幅すごい。
家族愛もとても上手く描かれており、とにかく終始テンポが良く、ギャグパートも満載!
視覚的にも飽きさせない、サイズ自在の爽快アクションは、映画ながらパークのアトラクションのようでした。
偏屈だけど、妻への愛は人一倍なピム博士。
強くたくましい女性ながら、寂しさを抱えるホープ。
ダメダメな前科者だけど、娘のために最高のヒーローで居続けようと、がむしゃらに頑張るアントマン…と、キャラクターがとにかく魅力的なんですよね。
「あー!最高!面白かった!!」で終わろうとしたら、最後の最後で『アベンジャーズ/エンドゲーム』に繋がる(と予測される)、超重要シーンが…!
このへんのバランスの取り方、魅せ方も上手い。最高でした。
4位『インクレディブル・ファミリー』
「ああ、もう、一生ピクサーについて行こう」
そう思わせる映画でした。
ストーリー、キャラクターの掘り下げ&魅力、アクションの鮮やかさ、映像技術、音楽と、こんなにも全ての要素が前作越えの続編って、他にあるのかしら。
夫婦間や育児での「あるある!」を、ここまでリアルに描けるのか!!と、感心しっ放し。
社会における女性の在り方や、育児の大変さ面白さの隣り合わせ感、家庭と仕事の両立など、それらがリアルな世代の筆者には、もうグサグサ刺さりまくり。
邦題に「ファミリー」という単語が入っていたのも、素晴らしいなと思いました。
ただ単に「incredible=ありえない」ではなく、どこにでもありふれているような、まさしく家族の物語だったから。
ヴォイドがヘレンにしていた「ヒーロー稼業と家庭、どう両立してる?」という質問。
その答えを、観ている私たちに投げかけているような、本当に奥深い作品でした。
キッズや若者世代も大満足に楽しめる作品ですが、とりわけアラサー以上の世代には、もう全員観て欲しいです。