夫との関係がうまくいっていないとき、ストレスを抱えているとついほかの男性に目が向くことがあります。

ちょっと話しかけてみたら相手からも良い反応で、「このまま浮気しちゃってもいいかな」なんて気が緩んでしまうけど、ちょっと待って。

安易な浮気や不倫は、ばれてしまえばすべてを失うだけでなく、隠し通せたとしても結局ストレスの根本は解決できていないので、いつまでも満たされないまま。

後になって後悔に苦しんでも、夫との関係は元には戻りません。浮気したくなったときに考えてみたいことについて、お話します。

浮気のリスクは想像以上にたくさんある

たとえ結婚していても、相手さえいれば浮気は簡単かもしれません。「魚心あれば水心」、お互いにその気になれば関係を進めることだって水面下でできるでしょう。

ですが、既婚者である以上、夫以外の男性と肉体関係を持ってしまえば不倫。不倫が原因で夫から慰謝料を請求されれば、自分も相手も逃れることはできません。

慰謝料だけでなく、離婚を言い渡されるとそれも拒むことは難しくなります。裁判になれば「有責配偶者」になるのは不倫をした側、夫婦の仲を壊した妻にあるのです。

たとえば会社の同僚や上司と不倫してしまった場合。万が一関係が発覚すると、何らかの処分を受けることは免れません。県外に異動になったり、社内に残れたとしても「不倫をした人」のレッテルはついて回り、居心地が悪くなって退社してしまったり、なんてことも。

慰謝料の額が大きければ、実家や親族を頼る可能性も出てきます。「夫以外の男性と肉体関係を持った」ことは大勢に知れてしまい、多くの人を悲しませる結果になるのですね。

「ばれなければ大丈夫」と思う人は多いですが、本当にばれない保証はどこにもありません。辻褄の合わない行動や説明できないお金の使いかたは不審を呼びやすく、調べられて「浮気相手とホテルに入るところ」を写真に納められて“御用“、となる可能性は決して低くないのです。

安易な気持ちで浮気に走ると、気の緩みから証拠を残しやすくなるケースは多々あります。そして、ひとたび浮気や不倫がばれてしまえば、元の家庭に戻れることはない、と肝に銘じましょう。

浮気すれば本当に満たされる?

夫以外の男性と関係を持てば、本当に不満は解決されるのでしょうか。

「セックスの相手をしてくれないから」とほかの男性と抱き合ってみたところで、後ろめたいつながりで本当に快感を得ることができますか?

最初は開放感を覚えるかもしれませんが、「その場しのぎ」の逃げはいつしか飽きがきます。会って食事をしたりホテルに行ったり、先のないつながりでは会話も限定されるし、何より心から相手を信頼することができません。

窮屈な関係は続けるほどに不自由さが増していき、結局「浮気相手」とも終わってしまう。そしてふたたび家庭に戻っても、夫への不満が解決されていなければ以前と変わらないストレスに悩まされるだけです。

浮気をしてしまった事実は、さらに夫婦の仲を悪化させます。「浮気したのは夫のせい」「私は悪くない」と思い、以前より接するのが嫌になることもあるでしょう。

浮気がふたりの関係を良くしてくれることはなく、むしろ後ろめたさを抱えたぶん、妻のほうが息苦しさを感じます。

夫への不満やストレスは、夫と解決していくしか満たされる方法はありません。安易にほかの男性に逃げることは、そのぶん自分が非を負うだけ。結局、自分で自分の首を締めることになるのですね。