ヒロインを演じたヤオ・アイニンが緊急来日

 映画『共犯』公開記念トークイベントが23日、東京都内で行われ、台湾から緊急来日した出演者のヤオ・アイニン、写真家の川島小鳥氏らが出席した。

 東京国際映画祭ワールドフォーカス部門出品、台北映画祭オープニング作品となったこの映画は、謎の死を遂げた女子高生シャー・ウェイチャオ(アイニン)を偶然発見した少年たちが死の真相を探るというストーリー。

 モデル出身でこの作品が映画デビューとなったアイニンは、友人に推薦されて受けたオーディションで出演が決まったという。「映画に出るなんて全然思わなかったのですが、この役をいただくことができて光栄です」と喜んだ。作品を見た感想を「感動して、とてもすてきだと思いました。皆さんにもそういう気持ちを持ってもらえたらうれしいです」と呼びかけた。

 今後については「私は日本が大好きですから、日本でもっと仕事がやりたいです。監督さんとスタッフとキャストたちもみんな日本が大好きです。だから、台湾と日本で公開されてうれしいです」とたどたどしいがしっかりとした日本語でメッセージを伝えた。

 写真界の芥川賞ともいわれる木村伊兵衛写真賞を受賞した最新作「明星」でもアイニンを被写体として多く撮影している川島氏は、2人は仲のいい友人でもあるという。映画出演前と出演後で変わったところがあるかと問われた川島氏は、「ピピちゃん(アイニン)の心の中に火がともったと思いました」と実感していることを明かした。

 映画は7月25日から新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー。