青春時代に聴いていたあのバンド、ミュージシャンが参加している!
戦隊ヒーローやウルトラマンといった特撮ヒーロー番組のメインターゲットは、当然ながら子どもたちです。一方で、そういったメインの視聴者層を子どもに持つ親御さんへのサービスも、これらの番組はキチンと用意してくれています。
そんな"大人への心配り"として、主題歌に"大人"の目線を重要視したキャスティングを行っているのが、日曜日の朝に戦隊ヒーローシリーズとの二枚看板を長年に渡って担い続けるヒーロー、仮面ライダーです。
2000年の『仮面ライダークウガ』から始まった平成版の仮面ライダーシリーズ。その主題歌には、仮面ライダーが大好きな子どもたちを持つ親御さんの世代にストライクなミュージシャンが多数参加しています。
これまでのテレビシリーズで主題歌を担当したミュージシャンの名前を挙げさせていただくと、DA PUMPのISSAさん、相川七瀬さん、大黒摩季さん、TRFのYU-KIさん、Gacktさん、元SOPHIAの松岡充さんといった、アラサー、アラフォーの方にはジャストな豪華メンバーが平成仮面ライダーの世界をその歌声で彩っているのです。
現在、絶賛放送中で、ストーリー的にもクライマックスに突入した『仮面ライダードライブ』の松岡充さんの曲も大変にカッコ良い!
学生の頃に聴いていたミュージシャンと、大人になって特撮番組の主題歌で再会する。そうした世代的な深みと感慨を与えてくれるのも、特撮ソングの強さ。
こうした楽曲は、親世代にとっては懐かしく、そして、同時に子どもたちには新しく聴こえる素敵なフィーリングを有しています。そうした部分でも平成版仮面ライダーシリーズの名曲たちは大人の皆さんにもオススメできるグレートなナンバーなのです。
個人的には、大黒摩季さんによる『仮面ライダーオーズ/OOO』の主題歌『Anything Goes!』が大にお気に入りでイチ推しの曲。大黒さんのパワフルなヴォーカルを、エネルギッシュなホーンセクションが更に後押しするスカコア調の特撮ソングで、聴けばやる気を貰えること請け合いですよ!
真っ直ぐで熱くて元気になれる歌詞とメロディー、バラエティーに富んだ楽曲、そして、青春時代の象徴であるミュージシャンの起用……J-POPやアニソンとは、また異なる音楽的魅力を持つ特撮ソングの世界。
こうした特撮ソングを子どもたちだけの楽しみにしておくのは勿体ない……いや、寧ろ、大人になった今だからこそ心と感性に響いて、そして、毎日の生活におけるエネルギーを与えてもらえるハズです。
最後に、個人的な思い出の特撮ソングを紹介して、本稿を締めさせていただきます。
『ウルトラマン80』のオープニング曲『ウルトラマン80』は、これまでオーケストレーションを使用していたウルトラシリーズの主題歌で、初めてロックバンドを起用した意欲的なナンバー。
この曲を演奏しているTALIZMANは、タケカワユキヒデさんのバックバンドを務めていた経歴もあるという超本格派のロックバンドで、思えば幼少期に聴いたこの曲が、自分が音楽好きになる"目覚め"を与えてくれたのだと思います。
さ、『ウルトラマン80』を聴いて、明日の仕事も頑張ろうっと!