(左から)原田眞人監督、松坂桃李、役所広司、本木雅弘、神野三鈴

 映画『日本のいちばん長い日』の初日舞台あいさつが8日、東京都内で行われ、出演者の役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴と原田眞人監督が出席した。

 本作は、半藤一利氏の同名ノンフィクションを映画化。太平洋戦争終結の舞台裏で日本の未来を信じ、戦争を終わらせるために戦った実在の人々を描く。

 昭和天皇を演じた本木は「うちの食卓では、それこそ戦争などをテーマに語り合うことはあまりないのですが、17歳の息子が今日は珍しく“これは見てみたい”ということで今見ていました。普段は私の仕事に興味を示さない息子から、今日帰ったらどんな感想が飛び出すのか個人的にも楽しみです」とあいさつした。

 また、完成披露の際に昭和天皇を演じたことについて「賛否両論受けるつもりですが、個人的にはお叱りを受けながら早く楽になりたいというのが本音」と語った本木。

 無事に初日を迎え「少しは風穴が開いた感じで呼吸ができそうな感じですが…」と笑みをこぼしつつ、「プレッシャーは浴びるほどに感じていました。周りの空気全部がプレッシャーで境目が分からないぐらいだった」と明かした。

 本木は「戦後70年ということで街の中でも雑誌やテレビの中でも(戦争に関する)特集が組まれていて自分の中でも発見することがたくさんあり勉強になった」と語り、「やはり演じ終わってもなお、昭和天皇、そして皇室のある国の一員として目に見えない力に守られているということは感じています。その安心感が緊張しながらの撮影の中でも自分の背中を押してくれたんじゃないかと思う」と振り返った。