Lida:当時は猫も杓子も黒い衣装だったから、俺たち的には衣装はカラフルにしたかったんですよね。百歩譲ってゼブラ柄はどうや?と提案したんだけど…(笑)。
DAISHI:だから一番最初の衣装はseekだけヴィジュアル系ド真ん中の黒いエナメルなんですよ。
Lida:ナンボ言うても折れてくれなかったんで。最初と次くらいの衣装までは黒かったんですけど、3年目くらいでようやく自分の生きる道に気がついたみたいですね。AYAくんに関しても最初は女形ではなかったんで。
DAISHI:悪魔っぽかったよね。
Lida:説明しにくいキャラだったよね。
DAISHI:YURAサマは昔からブレてないかな。
Lida:彼は昔の方が「YURAサマ」やってましたよ。当時は機材の搬入してるときに本名で呼んだら返事してくれなかったですもん。「たけちゃん、こっち持ってや」とかいうと返事しないんですよ。
DAISHI:「プロ意識低いで」って俺ら怒られましたもん(笑)。
Lida:マジトーンで怒られましたもんね(笑)。
DAISHI:今となっては自分でバラしてる!
Lida:当時は音楽の話をあまりせずに、衣装どうしよう、登場どうしようって話ばかりしてましたね。
DAISHI:音楽性の話は後回しでしたね(笑)。
――とはいえ今でも愛される曲の数々を残しているわけで。
Lida:「うちのバンドはこういう音楽性であるべきだみたいな」みたいな縛りがなかったのが良かったんじゃないですかね。
DAISHI:そうかもね、曲でメンバーが喧嘩したことは少なかったですね。
Lida:皆無でしたね!当時は僕が作曲をメインでやってたんですが、別に僕が独裁的にやってたわけじゃないんですよ。
DAISHI:音楽性云々みたいなことは、その前のバンドでそのときにさんざんすり合わせていたのもあるし。
Lida:まあでもサイコに関しては「そういうもの」ではなかったよね。