2~4才の子どもたちが、お母さんのお腹の中にいたときの記憶やその前の記憶のことを話し出す「胎内記憶」が、にわかに注目を集めています。

しかし、「それって本当なの?」という疑っている方も多いと思います。そこで、胎内記憶研究の第一人者である産婦人科医・池川明医師に質問をぶつけてみました。

 1.胎内記憶って本当にあるの?

池川先生いわく、最初は信じていなかったそうです。

しかし「飯田史彦先生の『生きがいの創造』 (PHP文庫)で胎内の子どもにも意識があることを知り、クリニックのスタッフにそれを薀蓄として披露したところ、逆に『そうですよ』と切り返されてしまい。そのスタッフのお孫さんが書いた胎内記憶に関する作文を読んだのが信じるに至ったきっかけ」なのだそう。

池川先生が読まれた「胎内記憶」の作文

さらに、子どもを対象に研究を続けていくと、成長するとともに胎内記憶は失われていくことがわかってきたらしい。

筆者自身、胎内記憶に興味があったこともあり、娘が幼少期に聞き出そうとしたことがあったがうまくいかなかった…。

「疑いを持って聞いたり、興味本位で聞き出そうとしても、なかなかうまくいきません。例えば、粘土などの遊びに熱中しているときに何気なく聞いてみると、答えてくれることが多いみたいですね」と池川先生。

さらに研究を進めると、胎内記憶以前の記憶があることも、わかってきたといいます。