Joe(Gt)はえんそく唯一の女形である。

えんそくのライブのアンコールは、なぜか「ガンダーラ」である。園児たちはメンバーがステージから去ったその瞬間から即座に「ガンダーラ!」とコールを始め、しばらくするとメンバーそれぞれが笑顔で再び登場した。

全力ではしゃぎたおすぶうの姿が、バンドの満足感を表していた。「えんそくといえばこの曲なんじゃないか」というぶうの言葉で、アンコール1曲目は『ゴードン』で始まった。ゴードンは少し特殊なノリがあり、ぶうがペンライトを手渡したファン(通称“中心会館”)の回りを、他のファンが汽車になってぐるぐる走り回るという。

何を言っているか意味がわからないと思うが、今回おそらくメディアでは初めて、その様子を写真で捉えてみた。まるで地獄のふたが開いたような様相を呈している。かなり激しいノリにも思えるが、渦中にいるとものすごく楽しいので、ぜひみなさまも体験してみて欲しい(筆者は経験済み)。

アンコール2曲目の『最期のえんそく』では感極まったぶうが「青臭いって言われてもいいよ! Everybody、愛してるよ!!」と絶叫した。何よりも青臭くて、でもロックでパンクなバンド、そんなえんそくの姿がそこにあった。

『ゴードン』の様子。左上のほうに写っているのが通称“中心会館”のペンライト。

一度はハケたメンバーだが、大声の「ガンダーラ!!」に呼ばれてふたたび登場し、ステージはダブルアンコールへ。『改造人間「人間改造ニンゲン」』ではタオルをぶん回し、クラップをし、ジャンプをし、全力で楽しみ倒す園児たち。メンバーたちもステージ狭しと走り回り、わちゃわちゃと楽しそうだ。

そして本当のラストの曲はアルバム『悪童のススメ』より『惡のミカタ』。ステージ上の全力の演奏、コーラスと歌唱に、全力で拳を突き上げてフロアも応える。「世界を敵に回していこう」と歌い上げる、天邪鬼で斜に構えた彼ら。でも、えんそくの魅力は、そうして常に全力で斜に構える姿勢の先に、希望を歌えるところにあるのだと思う。

えんそくは、現在12ヶ月連続東阪ワンマン「狂い咲きハルマゲドン」の真っ最中である。また、2016年1月には2度目の“1週間無料ワンマン”を実施する予定。

いつライブに行こうと思い立っても、いつでもえんそくのステージは全力で開かれている。居場所がない、どんな音楽を聴いたらわからない、周りになじめない……もしそんな風に感じている人たちがいたら、ワンマンに遊びに行くも良し、CDを聴くもよし。えんそくの“旅路”に加入してみてはいかがだろうか? きっと、新しい希望を見せてくれるだろうから。

【Info】
☆えんそく12ヶ月連続ワンマンライブ開催中!
12ヶ月連続ワンマンライブ「狂い咲きハルマゲドン」
【東京:高田馬場CLUB PHASE】
9月19日 (土)、10月24日(土)11月21日 (土)12月19日(土)
2016年1月30日(土)、2月20日(土)、3月12日(土)
【大阪:心斎橋VARON】
9月26日(土)10月31日(土)、11月28日(土)、12月26日(土)
2016年1月23日(土)、2月13日(土)、3月5日(土)

☆ニューシングル発売決定!
『狂い咲く春のはじめ方』
2015年10月21日(水)発売

☆えんそく1週間無料ワンマンライブ開催!
「ボクラの七日間戦争」-RETURNS-
2016年1月11日(日・祝)~17日(日)まで毎日開催
会場●HOLIDAY SHINJUKU

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※アップ時、一部内容に誤りがあったため、訂正いたしました。

 フリーランスエディター・ライター。原宿系ファッション誌の編集者などを経て、2014年独立。ファッション、アニメ、マンガ、ヴィジュアル系、腐女子などのカルチャー分野について執筆。