子どもの散髪くらい、美容院に行かずにママがしたい!
でも、これがやってみて分かる、意外と難しい作業。特に赤ちゃんの頃から乳幼児までの期間は、座ってじっとすること自体が難しく、これに散髪となると余計に困難を極めます。
やろうと決心したものの、耳を切りそうになったり、泣きわめく子どもに惨敗したり、子どもの散髪はママにとって苦労ばかり…。
そこで今回は、子どもの散髪をうまくできる方法を、美容師の日熊太志さんに教えていただきました。
散髪するタイミング
散髪をしようとする時は、色々準備するものですよね。準備するからこそ、今このタイミングでやろう!と思いがちですが、親がしたいタイミングの時に、子どもの機嫌がよいわけではありません。
子どもの機嫌が良い時に散髪するのが、ベストタイミング。機嫌が悪い時、散髪は諦めましょう。
だからといって、機嫌が良過ぎるときは避けてください。興奮して、楽しさから大暴れすることもあります(日熊さん)
ベストな姿勢で切る
赤ちゃんも、子どもも、好きな姿勢、落ち着く姿勢があります。自分の子どもがどの姿勢が落ち着くのかを見極めて、その姿勢のまま切っていきます。
例えば『抱っこ』。赤ちゃんから幼児まで、最も落ち着く姿勢です。
例えばパパに抱っこしてもらったまま、ママがカットしていきます。
次に『椅子』。椅子と言っても、赤ちゃんならバウンザー、乳幼児ならベビー椅子に座らせて切ります。固定させるベルトをつけても、普段座りなれた椅子なら嫌がることがなく、自然な状態でカットしやすいです。
もうひとつは『立ったままや転がったまま』です。動きが激しい時にでも、おもちゃをもたせたり、テレビなど何かを見させることで、集中している隙に切りやすいです(日熊さん)
赤ちゃんや幼児のヘアカットのしかた
“切れる所”だけ“切れる時”に
抱っこをしていたり、寝ていると、右か左かどちらかを向いていますよね。その時、無理に左右を切ろうとせず、左なら左だけを切ります。
無理して切ろうとしても、機嫌を損ねたりすることで、親もストレスになってしまいますから、切れるところだけを切るようにするだけでよいのです。(日熊さん)
ハサミは“縦”に使う
いくら機嫌が良くても、赤ちゃんも乳幼児も多少は動きますから、綺麗に切り揃える事は不可能ですので、ハサミは横使いよりも縦使いしましょう。
最初からハサミは縦に入れて、ニュアンスで切っていくのが望ましいです。
少し切ってみて、遠くから見てみてバランスがとれていれば、もうそれで充分です。
ちなみに、寝転がっている姿勢でハサミを縦に使って切ると、横にハサミを入れて切ったときの、ありがちぱっつん髪にならないので、意外といい感じに切ることができるんですよ(日熊さん)
ドライヤーやバリカンはNG
髪を濡らした状態で切ると、ドライヤーをかけてあげようと思いますよね。
でも、子どもの耳はとても敏感なので、ドライヤーの風というより音を嫌がることが多いんです。バリカンも同様です。
散髪になると、急に機嫌が…というパターンを繰り返していたら、もしかしたら過去にドライヤーやバリカンといった音が不快だった可能性もあります(日熊さん)