もし、男性に対して「嘘をついているのでは」と疑問を抱いたときに、すぐにそれを指摘せずに時間をあけてから、その嘘にまつわる話しを再度、聞くのです。

嘘をついた時のストーリーを完全に覚えるということは非常に難しいもの。昨日、先週のレベルではなく、数カ月前の話だとなおさらです。

「自分が矛盾したことを言うのではないかという恐れにとらわれると、自己防衛のためにできるだけ話さないようにしようというふうになりやすい。当然、言葉を選ぶだろうし、くわしく話すことをできるだけ避けようとするだろう」『自分のついた噓を真実だと思い込む人』

ここでのポイントは、最初に聞いた話しをしっかり覚えておくこと。男性がしどろもどろになったり、ごまかそうとしたそぶりを見せると、嘘をついている可能性が高くなります。

また、あなたが嘘に関するヒントを握っている場合、例えば、夫の浮気を疑っていて、ポケットからホテルの領収書が出てきたり、出張に出ると言っていたのに夫の同僚から「携帯に何度かけてもつながらなかったから」と自宅に電話があった場合。何だか怪しいですよね。すぐにつめよりたくなりますが、ここもグッとこらえてみてください。

この時も、嘘をついたであろう件について、質問してみましょう。「残業、大変だった?」「出張先のホテルでよく眠れた?」と相手の作り話を誘い出すのです。男性側も相手が何をどこまで知っているのかわからないので、話がしにくくなります。

「心理的重圧としてのしかかるので、不安、焦燥感、焦りなどが生まれやすくなる。その影響が動作や仕種に表れるかもしれない。それを見逃さず質問することによって心身のコントロールを崩し、敵失を誘い出す」『自分のついた噓を真実だと思い込む人』

これが嘘を切り崩す戦略的な方法。カッとなってつめより、相手の用意していただまし通すためのプランに乗っかるのではなく、しばらく時間をかけながらつめていく。その間に相手から昔話しを聞き出し、怪しい部分を見つけるのです。

1日当たり約3回、年平均で1092回つくという調査結果が出ている男性の嘘。軽いモノから重たいモノまでありますが、女性がイニシアチブを取るためには、ここは一つ戦略的にせめてみては、いかがでしょう。

【参考書籍】
「自分のついた嘘を真実だと思い込む人」片田珠美著(朝日新聞出版)