2. ジーニーのセリフは、ほとんどがアドリブ
英語版でジーニーを演じたのは、アカデミー賞も受賞した、俳優のロビン・ウィリアムズです。
実はジーニーのセリフは、そのほとんどがロビン・ウィリアムズのアドリブによるものでした。
そのセリフの量は、なんと16時間分。
ディズニーでは、セリフを録音してから、アニメーションの原画を描いていましたので、なかなか削ることができず、ジーニーの出演時間が増えることになってしまうほどでした。
ちなみに、続編の『アラジン/ジャファーの逆襲』では、ジーニー役はダン・カステラネタが務めています。
これは、ロビンとディズニーが、『アラジン』の契約をめぐって、もめてしまったからだと言われています。
その後、ロビンとディズニーは和解し、『アラジン完結編/盗賊王の伝説』では再びロビンがジーニー役を務めました。
2014年8月11日、多くのファンに愛されていたロビンは、カリフォルニアの自宅で亡くなりました。自殺でした。
63歳という早すぎる死に、ディズニーをはじめ、多くの企業や団体、著名人から彼の死を悼むメッセージが発表されました。
3. 日本語吹き替え版のジーニーのセリフは、英語版とかなり変わっている
日本語吹き替え版では、ジーニーは声優の山寺宏一さんが務めています。
山寺さんと言えば、ドナルドダックをはじめ、数多くのディズニー作品で様々な役を演じています。
そんな山寺さんでも、吹き替えに苦労したのがジーニー役でした。
日本音声製作者連盟ホームページでのインタビューで、詳しく語られています。
もともと、英語版のジーニーのセリフには、アメリカ人が分かるジョークや、有名な俳優のモノマネがたくさん含まれていました。
日本語への吹き替えでは、日本人に分かりにくいものは削られ、山寺さんが考えたダジャレやギャグを入れていったそうです。
ハイテンションで、ギャグ満載なジーニーは、英語版でも日本語版でも変わらないようになっています。