唐突ですがみなさん、マルちゃんの「赤いきつね」と「緑のたぬき」のだしが、実はみなさんお住まいの地域によって異なるということを知っていましたか?
既に当然のこととして知っている方、初めて聞いて驚かれた方もいるかと思いますが、これは秘密でもなんでもなく、東洋水産の公式サイトを見ればすぐにわかる事実です。というか、商品紹介のページがすでに「東日本」、「西日本」、「関西」、「北海道」とハッキリと4つに分かれており、原材料からして地域ごとに異なるのです。
ちなみに「東日本」は東北、信越、関東、中京および静岡、「西日本」は北陸、中国、四国、九州、沖縄、「関西」は近畿地方、「北海道」はそのまま北海道で販売されています。
見分け方としては、「関西」と「北海道」に関してはふたにハッキリとそう書いてありますが、「東」「西」は見た目はほぼ同じ。パッケージ横に小さく「E」「W」の文字が入っています。
外国人は、地域別「だし」の違いをどう感じる?
さて、2013年には「和食」が世界無形文化遺産に登録され、現在開催中のミラノ国際博覧会でも「日本館」は大きな話題に。和食を目的に日本を訪れる外国人観光客も増加していますが、和食の最重要要素のひとつと言えるのが、やはり「だし」です。
和食の代名詞とも言えるだしですが、中でもそばやうどんに関しても、外国人のだしに対する高い興味と関心を示すあるデータが! 東洋水産が日本在住の外国人100名(※調査時から3ヵ月以内にカップうどん・そばを食べたことがあり、だしについて知っている人限定)にアンケートを取った結果、「カップうどん・そばにおいても“だし”の風味は大切」と答えた人は85%、「カップうどん・そばが好きな理由は「だしが美味しいから」と回答した人も85%という結果が出ています。
そこで、ウレぴあでは和食好きを公言する外国人留学生3名にお越しいただき、「赤いきつね」と「緑のたぬき」それぞれ4地域ごと――すなわち計8個を試食してもらい、味の違いや外国人の視点での好みについて忌憚のない意見を述べてもらいました。
この日、集まってくれたのはスペイン・バルセロナ出身のエドゥ、ポーランド西部のアダム・ミツキェヴィチ大学在学のキンガ、スウェーデンのイェーテボリ大学在学のジョセフィン。キンガとジョセフィンは現在、東京学芸大学に留学中です。あくまで今回はヨーロッパ限定ということで、南欧、東欧、北欧出身者の好みの参考としてて考えていただければ幸いです。