ユーモアとエロスを描いた春画は、国内外で親しまれ、評価されてきました。ですが、その人気とは裏腹に、様々な事情から“オリジナル”の展示開催を開くことができませんでした。
今回、満を持して開催された、日本初の「春画展」。「肉筆」「版画」「豆版」などの春画133点を一般公開しています。
ということで、春画に描かれた妖艶な美の世界を紹介します!
SHUNGA 春画展/2015年9月19日(土)〜12月23日(水・祝) 永青文庫
ユーモアとエロスを楽しむ
「春画展」日本で初開催!
「『春画展』はオリジナルの春画を間近で見られるまたとない機会です。是非、春画の魅力に触れてみてください」。
と熱く語るのは、東京都目白台・永青文庫理事長の細川護煕元首相。
2015年9月19日から12月23日まで、永青文庫では「春画展」が開催されています。18日に開催されたプレス内覧会では、細川元首相の挨拶に続き、学芸課長・三宅秀和さんからの展示解説がありました。
「春画には長い歴史があります。今はなじみがないかもしれませんが、我々日本人にとって春画は親しみのあるものでした。春画の美術史的な意義にも注目してもらいたいと思います」と三宅さん。
万国共通の人気ぶり
エロスに内在するユーモア
春画は、江戸時代を中心に流行した性風俗を描いた画です。その起源は古く、平安時代には記録があり、鎌倉時代の作品は現存しています。
その特徴は、エロスの中に描かれたユーモア。「笑い絵」とも呼ばれており、そのユニークさがうけたのか、数々の作品が海外にも輸出され、長らく国内外で愛好されてきました。
春画の人気は万国共通です。2013年から2014年にかけて「春画 日本美術の性とたのしみ」が大英博物館で行われ、大きな話題となったほどだとか。そして、いよいよ2015年、日本で初めて「春画展」が開催されることになったのです。
さあ、多くのファンが待ちわびた「春画展」に足を踏み入れてみましょう!