世界最大級のホラーアトラクション、富士急ハイランドの「戦慄迷宮」。何度もリニューアルを繰り返しながら進化し続け、訪れる多くの人たちに恐怖を与えてきました。
2003年から19年目を迎える世界最恐のお化け屋敷の、今年のテーマは“原点回帰”。
ルートが完全に変わり、「朽ち果てた霊安室」「血まみれの医療リネン室」などのおぞましい部屋が新たに登場!
歩行距離は過去最大級の約900mと、メチャクチャ長い!! 真夏の悪夢のような「戦慄迷宮 ~慈急総合病院~」をレポート!
「戦慄迷宮」楽勝!怖くないと思っていたが…
最近、取材先で「グルメの他にどんな取材をされるんですか?」と質問されることが増え、夏は「お化け屋敷取材とかもやりますよ」と答える。
「もう戦慄迷宮なんてもう何度も入っているし、人形はそれほど怖くないけど、人が出てくるタイミングで驚いちゃうんだよね。でも人間だから生きてると思えばそんなに怖くないよね」
などと関 暁夫みたいな口調で軽口を叩いていた。
まるで「戦慄迷宮」は自分の庭にある蔵くらいに思っていて、今回も怖いけど楽勝。しかも今回は“原点回帰”。昔ながらの「戦慄迷宮」に戻って、シンプルな怖さを体験できるそう。
コロナ禍なのもあるから、あまり叫ばせないようにするのかな?などと考え、今までよりも怖くないのだろうと思い込んでいた。
富士急行社長の堀内 光一郎氏も、「今朝お祓いをすませたばかり」と言っていたのでちょっと安心していた。
おそらく次のリニューアルまでの間、今日が一番“本物がいない日”なはずだから。
今回もいつも通り編集者のCちゃんに同行を頼んだ。Cちゃんくらいしかお化け屋敷に付き合ってくれる人はいない。
ウレぴあ総研編集部も、「戦慄迷宮」は、最も参加したくない企画ナンバーワンに選ぶだろう。
私たちは、新しくオープンした「FUJIYAMAスカイデッキ」や「お仕おき檻覧車」を取材し、ハイランドホテル内のレストランで食事を楽しんだ。
「さぁさぁ、腹ごしらえもしたことだし、パパッと『戦慄迷宮』でも行っちゃいましょうかね」
「終わったら温泉でも入っちゃう?」
「ササッと歩けば15分くらいで終わるかな?」
「今回は、動画撮影はNGで音声のみOKだから、早く終わるよね」
「楽勝でしょ」
なぜかふたりとも超イキっている。そう、この時までは……。