細部までじっくり見たい
超耽美な版画作品

「エピローグ」で展示されているのは、永青文庫が所蔵する『欠題十二ヶ月』と『艶紫娯拾餘帖』です。

上の写真は歌川国貞『艶紫娯拾餘帖』のワンシーンで、女性の髪や着物の模様、背景の月と花などに版画の技巧をぜいたくに使っています。

その耽美的な絵は江戸時代の庶民を熱狂させたことでしょう。細部まで見ようと、目が釘付けになってしまう作品でした。

何度も足を運びたくなる「春画展」

かなり見応えのある「春画展」でしたが、内覧会の時点では、まだすべての作品が公開されていませんでした。会期中に何度か展示替えが行われ、今回展示されなかった作品も順次公開される予定です。何度も足を運びたくなりますね!

一人で遊びに来てじっくり鑑賞するもよし! 友達や恋人と一緒に日本の伝統美を楽しむもよし! 日本初開催の「春画展」をお見逃しなく!!

家庭教師を本業とするライター。アート、教育、地域情報を軸に、広く文化全般を対象に執筆。まじめに教材作成をする一方、サブカル、妖怪、アングラ、フェチなどに関連するイベントを一眼レフ片手に取材します。「好きな人を応援する」がモットー。