寿司に酒、マンガにアニメと世界的なものとなった多くの日本文化に続き、“もったいない”“おもてなし”といった言葉が伝える日本の精神文化も、今また世界の注目を集めている。
頼まれてもないのに自ら出しゃばって世話を焼く“おせっかい”の心もこれに続くものであり、訪日観光客の困りごと解決に奔走するボランティア団体、その名も「おせっかいJapan」の活動に密着。
その実体に、おせっかいながら迫ってみました。
マルチ言語対応なメンバーたち
今回(10月25日)31人での活動となったおせっかいJapanは、絶賛開催中の「第28回東京国際映画祭」メイン会場である六本木ヒルズへお昼前に集合。
この日はあいにく強風となりましたが、国際色豊かで黄色いユニフォームに身を包んだ面々はやはり目を引きます。
まず輪になっての自己紹介となり、日本語・英語はもちろん、中国語・韓国語・フランス語・タイ語・スペイン語・ポルトガル語と様々な言語を話すメンバーが揃い、さながら世界の主だった言葉が網羅されたのでは、と思わせる様は壮観です。
この日集まった31人のメンバーを8つのチームに分け(※1チームは3言語以上に対応している)活動開始。
我がチームはおせっかいジャパン代表のキナイさん、韓国からの留学生イクジェさんに中国からの留学生シュシュさんの3人編成で、日本語・英語・韓国語・中国語の4ヵ国語対応です。
イクジェさんは今回が3度目、シュシュさんは2回目となるおせっかいJapan活動で、これまではそれぞれ新宿や浅草といった旅行者が多い地域でおせっかいしてきたとのこと。
なお、イクジェさんによれば5回おせっかいをすればうち3回は中国人観光客とのことで、爆買い報道もよく目にしますが、やはり実際に中国人インバウンダーが増加しているようです。
おせっかいJapanにも、シュシュさんのように中国人のメンバーが多いといいます。