ワーキングマザーは常に時間に追われていますから、なかなか心の余裕を持つことが難しいもの。
わたしも産前産後休業・育児休業明けから仕事に復帰したものの、小さな子どもを保育園に預けて働くことに悩みながらも、慌ただしい日々を送っています。
そこで今回は、全国にいる忙しい“ワーママ”が、家事と育児をがんばりすぎない心がけをご紹介します。
ワークライフバランスが難しいワーママの現状
内閣府の男女共同参画局の調査によると、平成4年から最新の調査となる平成28年において、“子どもができても仕事を続ける方がよい”と考える割合が、男女とも初めて5割を上回っているという結果が公表されています。
昔は専業主婦が当たり前だった時代から、明らかに兼業主婦がスタンダードになっているいま、女性も仕事を持つことに対する意識の変化が顕著であるといえますよね。
共働き世帯が増加している現代ですが、家事や育児といった家庭での役割については、昔と変わらずに母親が負担することが多いようです。
だからこそ、家事・育児・仕事とたくさんのことを抱えるワーママが増えているわけですが、そのぶん悩みも出てくるというもの。
家庭と仕事のバランスをどうとっていくのかが、重要になってきます。
ひとりで背負わないでまわりにも助けてもらおう
1. なにごとも完璧にやろうとしない
ワーママのなかでも、とくにまじめな人ほど陥りがちなのが、なんでもひとりで背負ってしまうことです。仕事と育児と家事の両立が大変という悩みを抱えながらも、どこで息抜きをすればいいのかわからない……。そう思う人は少なくありません。
どれも完璧に行いたいからこそ、少しでも中途半端になる事柄が出てしまうと、イライラしたり落ち込んだり。ですが、完璧にしなくていいのです。ママのからだはひとつしかないのですから。
仕事はきちんと遂行しなければいけませんが、急に子どもが体調不良で駆けつけなくてはいけないときもあります。そんなとき、罪悪感にかられても、どうにか割り切って子どものところに行けるようにしたいものです。
家事にしても、干している洗濯物を取り込んだら、たたむのは明日でもいい。毎日掃除できなくても、週末にまとめて片付けてしまえばいい。
そんなふうに、いますぐにやらなくても大きな影響が出ないことについては、“できるときにやる”スタンスを取り入れてみましょう。
2. 親や兄弟など身近な人に助けてもらう
家庭環境によるところではありますが、両親と同居していたり、近くに住んでいたりするなら、遠慮しないで身近な人に頼ってみてください。
兄弟や姉妹がそばにいる場合も、どうしても困っているときには甘えてみると、手助けをしてくれることもあるでしょう。
もちろん、両親や兄弟・姉妹に頼るときは、それが当たり前だと思わずに、きちんと感謝の気持ちを持つことが基本。その思いは伝わります。
また、困ったときにだけ連絡を取るのではなく、できれば日頃から良好な関係性を保っておくことが、快く手助けをしてもらえるコツ。
“親しき仲にも礼儀あり”という気持ちで、ねぎらいの言葉をかける、たまには手土産を持参するなど、配慮を忘れないようにしましょう。
3. 公的機関や民間サービスを利用する
子どもを保育園に預けているなら、当初のお迎えの時間に行けない事態になっても、延長保育をお願いすることができますし、小学生なら放課後は学童保育などが利用できることもありますよね。
ですがそれらでまかなえないときや、まだ通園・通学にまでいかない小さな子どもがいる場合などは、居住地にもよりますが、時間ごとや何日間のみなど決まった日数で子どもを預かってもらえる「一時預かり」などの行政サービスを利用するのも手です。
また、地域で子育てを支え合う登録制のファミリー・サポート事業などもあり、依頼する側と預かる側の希望が合致すると、子どものお世話を頼めることも。
民間企業でも、ベビーシッターに預けるといった選択肢もあるでしょう。
ただ、子どもを預かる業者のなかには、ごくまれにだとは思われますが、悪質な人もいるかもしれません。
保育士の資格がなくてもできるものもありますから、相手の育児経験や知識、人柄なども事前に確認できると安心です。
さらに、預ける先の場所や環境を事前に把握しておいたり、担当者ともし面談ができるのなら実際に会って確認してみたり、家に来てもらうなら念のため貴重品の管理に気をつけたり、できることはしておくといいですね。
どのようなサービスを活用するのか、相手は信用できる存在なのか、大切な子どもを預けるときは、その業者や担当者の実績や評判をきちんと調べるなどして見極めるのがポイントだといえるでしょう。