主人公を演じた島崎遥香

 映画『劇場霊』の初日舞台あいさつが21日、東京都内の新宿ピカデリーで行われ、出演者の島崎遥香(AKB48)、足立梨花、高田里穂、町田啓太、小市慢太郎、中田秀夫監督が登壇した。

 本作は、『リング』『クロユリ団地』と傑作ホラーを生み出してきた中田監督の最新作。嫉妬、憎しみ、怨念がうず巻く、閉ざされた“劇場”を舞台に、惨劇が巻き起こる本格ホラー。

 数日前から急性胃腸炎による高熱が続いている島崎。この日は、初日舞台あいさつとして3カ所の映画館を回る予定だったが、体調を考慮して同所のみの登壇となった。

 本作で初めて本格的な演技に挑んだ島崎は「こんなにもたくさんの方にお越しいただいてうれしいです。初主演ということでとても気合が入っております」と気丈にあいさつしたが、その後は、用意されたスツールに腰を掛けてのトークセッションとなった。

 撮影現場の様子を振り返る中、島崎は「監督がいつも頭にタオルを巻いていたのですが、それと靴の色が一緒だった。あれは合わせていたのですか?」と質問。

 中田監督は照れたように「そうですね。ちょっと色気を出しました。気分やスケジュールによって、注意信号の時は黄色、“今日はやばいぞ”という時はピンクとか…」と隠された意図を明かし、登壇者を驚かせた。

 写真撮影が終わると、会場から「ぱるる~!」と歓声が飛び交い、島崎は小さく会釈しながら会場を後にした。