偏った食生活と「もの忘れ」の関係は?
化粧品や健康食品メーカー、株式会社ファンケルの「もの忘れ調査委員会」の発表によると、もの忘れと密接な関係があると言われているのが、日本人の食の欧米化。
もともと日本人は、お米を中心に肉・魚・野菜をバランスよく食べる食生活を送っていました。ところが近年ではインスタント食品やファストフードを食べる機会が増えたため、食生活が偏ってしまい、摂取できる栄養についても偏りが出てきてしまっています。脂質や飽和脂肪酸、コレステロールの摂取とは過剰ともいえるほど。
一方でもともと日本人がよく食べていたマグロ、そして、サバ、ブリなどの青魚があまり食べられなくなってしまったため、脳の働きをよくするDHAやEPAの摂取量が減ってしまっています。
また、色々な食材を選択することができるようになったため、昔よりもお米を食べる機会が減り、脳のエネルギー源である炭水化物の摂取量が減ってしまっていることも含め、脳の栄養不足が結果として「もの忘れ」を引き起こしているといえるとのこと。
調査によると、もの忘れが多い人に不足しやすい5大栄養素はこちらです。
ビタミンE
血管の健康を保ち、毛細血管の血流を良くし、不足してしまうと脳の血流の悪化を招いてしまうため、もの忘れに繋がります。アーモンドや発芽玄米に多く含まれます。
ビタミンB6
脳の神経細胞の間で情報の橋渡しをしている物質で、神経伝達物質の合成を促進する作用があります。唐辛子やマグロに多く含まれます。
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