おこづかいの金額どうやって決めていますか?

子どもが小学校に入ったあたりから、おこづかいは親として悩ましい問題です。いつからあげるか、いくらあげるか、あげたお金の使い道をどう見守るかなど考えることはたくさんあります。

ベネッセの調査などを参考にすると「小学生=学年×100円」「中学生=学年×1000円」「高校生=学年×3000円、ないし5000円」くらいが一般的なおこづかい金額のようです。

しかし、親が一方的に金額を決めていたり、子どもに言われるがまま金額をアップさせているのなら、それは金銭教育としてとてももったいないことだと思います。

おこづかいは、子どもがお金の使い方を考える第一歩ですが、「渡す金額」そのものも、子どもに考えさせてみることがその教育効果を高めます。

その意味では、おこづかいは定期的に見直し、見直す理由をはっきりさせることが必要です。2016年からは、お正月におこづかいのベースアップ交渉をさせてみてはどうでしょうか?

お金の専門家・ヤマザキ家の“おこづかいルール”

私はファイナンシャル・プランナーですが、親から学んだ金銭教育のヒントがいくつかあるとすれば、「おこづかいは自分で欲しい額を申告させ交渉のうえ決定する」「おこづかい帳はつけさせるが使い道はとやかく言わない」「中学以降は服代を自己申告し自分で買いに行く」などがありますが、今回はおこづかい交渉の話をしてみます。

ヤマサキ家では、お正月、新年のあいさつをしお雑煮を食べたあと、お年玉をもらうと同時に「今年のおこづかい交渉」が行われていました。

これは1月から12月までのおこづかいについていくらにするか決定するものです。

まず、子どものほう(つまり私)から、希望するおこづかい額を申告、「なぜその金額が欲しいのか」「何に使うのか」などを説明します。
場合によっては「同級生の相場はどのあたりか」なども説明しました。「なんとなく」は許されません。事前準備も少々必要です。ちょっとしたプレゼンです。

親は子どもの話を一通り聞いたあと、質疑をします。
「そんなにたくさん必要なのか」「○○に△△円必要だというが、それは使わなくてもいいムダな出費ではないのか」など、子どもの提案を現実的な金額で納得できるようさりげなく導いていきます。

昨年のおこづかいの使い方についてムダづかいが過ぎる場合は(一定のムダづかいは許容しつつ)、改善のアドバイスなどもこういうタイミングに行います。子どももおこづかいアップのタイミングですから殊勝に聞いてくれます。

そして、最後は新しいおこづかい金額の決定です。
子どもの希望を全部叶えるのではなく、親がコントロールして決定します。少なくて困る、ということはないものの、子どもの希望は全額OKせず、少しダウンして決まることが多かったように思います。

その年1年間は決定された新しいおこづかいで固定されます(ちなみにおこづかい支給日は25日で、お父さんが仕事でがんばったお給料が出る日だから、と説明された記憶があります。これも金銭教育の一部かもしれません)。

私の子どもはまだ未就学児ですが、将来は同じルールでおこづかいについて話し合おうと思っています。