近年、オフィスや飲食店、宿泊施設、交通機関などで禁煙化が進み、分煙対策が徹底されてきた。愛煙家たちは、今日もオアシスである喫煙所にむらがり、タバコをふかしている。

これって男性は良しとしても、その中に交じる女子喫煙者の胸中は複雑だ。

また、周りの女子がほとんどタバコを吸わないから、肩身の狭さもハンパない。そんな女子喫煙者4人に、昨今の喫煙事情やマナーについてホンネを語ってもらった。

Kさん:既婚で喫煙者のOL
Sさん:子育て中の喫煙者のOL。卒乳後、たまに子どものいないところでタバコを吸う。
Nさん:以前から時々吸うくらいで、最近タバコをやめたOL。
Yさん:育児中で専業主婦の喫煙者

――普段、オフィスでタバコを吸ったりしますか?

Kさん:今のオフィスには、室内と外の喫煙所がありますが、室内の方はもーもーとしているから、私は外に行きます。

Sさん:私は、今は会社では吸わないです。子どもを産んでから、今さら吸っているなんて、人には大きな声で言えないというか気まずいので、言わない方がお互いに良いかなと。だから、なるべく人目につかないところで吸います。家でたまにちょっと吸うくらいです。

Nさん:以前、吸っていた時は、気晴らしに外に吸いに行ったりしていました。気分転換です。1回スイッチオフにして、切り替えになるので。

Yさん:そうですね。以前、編集者だった頃、仕事を一段落させて数分席を立つことで頭がリセットされ、次の段取りをシミュレーションできたり、新しいアイディアが生まれたり、ミス回避ができたりしていたと思います。

Sさん:空を見られることがいいんです。パソコンとかを見ていると、視界がすごく狭くなるから、目の休憩になる気がします。

Yさん:また、私にとって職場の喫煙スポットは“オフレコ”なココダケ話が聞ける場所で、情報の宝庫的だった時代もありました。

オフィスで話すよりも簡単に打ち解けられますし、部外の人、例えば営業やデザイナー、下手すると役職者やクライアント、外部のブレーンまで、役職を越えてコミュニケーションをとろうと思えばとれましたから。

Kさん:私は完全に気分転換のためだけです。コミュニケーションを重視したり、誰かと連れ立って行ったりはあまりしないです。会社にいると、だいたい2回くらい行きます。