「第28回 日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞表彰式」が28日、東京都内で行われ、受賞者の高良健吾、綾瀬はるか、本木雅弘、長澤まさみ、広瀬すず、成島出監督、原田眞人監督ほかが出席した。
『日本のいちばん長い日』などで監督賞と石原裕次郎賞を受賞した原田監督は「60歳を過ぎてから感じているのですが、映画作りは恋愛なのではないかと。1本1本の映画に恋をして、脚本を書いて監督をして、俳優やスタッフがときめきを持って参加してくれた時に素晴らしい作品になる」と語り、「映画への“恋心”は若返りの一番いい薬です」と笑顔を見せた。
同作で演じた昭和天皇役などで助演男優賞を受賞した本木は「個人として初めて映画に出演したのは昭和天皇が崩御した年の『226』だった。時を経て、自分が昭和天皇を演じるとは夢にも思っていませんでした」と振り返った。また「15歳からこの業界に入り、学校に行かず世間の事を知らないまま狭い世界で育ってきました。この業界に育ててもらったと思っています」とあらためて感謝を述べた。
『悼む人』『きみはいい子』での演技が評価され、主演男優賞に選ばれた高良は「この2作品は自分が役者10年目に出会った作品。10年目だからこそ思うことがあって、大事にしたくて、一つ一つ意識しながらやらせてもらいました」と大きな節目での受賞をかみしめた。
新人賞受賞者が同賞を受賞するのは木村拓哉、岡田准一に続き3人目となり、プレゼンターとして登壇した岡田は「どこかで共演できたらいいなと思います」と祝福した。
受賞は以下の通り。
作品賞:『ソロモンの偽証 前篇・事件、後篇・裁判』(成島出監督)
監督賞:原田眞人監督(『日本のいちばん長い日』『駆込み女と駆出し男』)
主演男優賞:高良健吾(『悼む人』『きみはいい子』)
主演女優賞:綾瀬はるか(『海街diary』)
助演男優賞:本木雅弘(『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』)
助演女優賞:長澤まさみ(『海街diary』)
新人賞:広瀬すず(『海街diary』)
外国作品賞:『セッション』(ギャガ配給)
石原裕次郎賞:『日本のいちばん長い日』(原田眞人監督)
特別功労賞:品田雄吉さん