東京ディズニーシー「タワー・オブ・テラー」 ©Disney

1. 実はあちこちに隠れている「13」の数字

今回の特別版のタイトルにもなっている「13」の数字。

「13」はご承知の通り、西洋では不吉とされる数字です。

この数字、実は今回の舞台となるアトラクションの中にもいくつか隠れているのです。

 

(1)ホテル閉鎖から「13」年後に開始されたツアー

このアトラクションの主人公、ハリソン・ハイタワー三世は、1899年12月31日、「謎の力」でエレベーターごと落下し、行方不明となります。

それからしばらくホテルは閉鎖され、その後にホテルツアーが開始されるのですが、この閉鎖されてから「13」年後の1912年9月4日にホテルツアーが開始されるのです。

ツアーを主宰しているニューヨーク市保存協会は不吉な数字になっている事を、知らなかったのでしょうか…。

 

(2)「13」階部分にあるハイタワー三世の私室

不吉とされるこの「13」の数字。西洋ではこの不吉な数字を忌み嫌う傾向があり、ホテルのフロアや部屋番号に使わない所が多くあります。

しかし、そんな迷信を信じないハイタワー三世は「13」階を設け、更にその部分に私室を作ってしまったのです。

ゲストの皆さんはエレベーターに乗ってその部屋の様子を見る事になります。

 

(3)ロビーに飾られた「13」年間の冒険の絵

ホテルのロビーに入ると、ハイタワー三世の活躍が描かれた絵や肖像画が飾られています。

これは彼の冒険が誇張されて描かれているものです。

実はこの絵ですが、彼の「13」年間の冒険の絵なのです。

ホテルに入ってすぐ右側にある暖炉は1875年にカンボジア遠征でみつけた寺院の一部を解体したもの。

更にロビーにある多くの絵はハイタワーが訪れたインドやメソアメリカ、ギリシャ、ヨーロッパ、東アフリカ、イースター島などの冒険の様子です。

自らの冒険の様子を誇らしげに見せているハイタワー三世ですが、こんな所にも不吉な数字が潜んでいたとは皮肉な話ですね。

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