▲『ナースのお仕事』シリーズなど、フジではキャラクター重視の作品が多く、日テレにもそれは踏襲。対してTBSやNHKでは等身大のラブストーリーが目立つ。初登板となるテレ朝の刑事役という新境地に期待。
拡大画像表示
拡大画像表示
連ドラ女優・観月のブレイクのきっかけとなったのは、言うまでもなく『ナースのお仕事』だろう。以降、旅館の女将や鬼嫁、CAなどキャラクター性の強い役柄の作品を中心に注目を集めてきた。物語の軸となる主役刑事のキャラクターが作品の方向性を決定づける刑事ドラマは、まさにそんな彼女の真骨頂を味わわせてくれそうだ。
美少女評論家の高倉文紀氏は語る。「演技の安定感はもちろんですが、こんな作品や役柄にしたいというスタッフの意図をつかんで、その期待に応えてくれる女優。スタッフ目線やセルフプロデュース能力を持っていますね」
そんな彼女の資質こそ、21年連続で連ドラ主演を任されている一因だろう。今回、彼女が演じるのはある事件を機に出世のレールから外されたキャリア管理官。仕事に熱意のない人間ばかりの部署に異動させられるが、持ち前の行動力や正義感で事件を解決するという、キャラクターが明確な主人公だ。この役柄が彼女の解釈によって、どう膨らまされるのか、期待がかかる。
▼'87年から刑事ドラマ枠になり、翌年の『はぐれ~』や『さすらい~』のヒットで定着。90年代中盤は『はぐれ~』と『はみだし~』が交互に放送されたが、後に『相棒』が加わり、この枠を代表する人気シリーズに。
拡大画像表示
拡大画像表示
また、観月の魅力は洋風なビジュアルをはじめ、そのスタイリッシュな容姿にあるが、それでいて『ナースのお仕事』や『サザエさん』など、大衆性の高い役柄を演じるギャップが面白い。
「マニアックな女優になり過ぎず、ファンの年齢層も限定されない。お茶の間向きの女優ですね」(前出・高倉氏)
テレ朝系水曜9時という、老若男女からの支持を受ける枠には適任の女優と言える。同じ枠の他作品同様、シリーズ化の可能性も十二分。『相棒』と並ぶヒット作となるか、注目しよう。
関連記事