広がる “アナ雪” の世界
ディズニーのテーマパークのクオリティの高さは、様々な面から語られます。
その一つとして有名なのが、「床のシミ一つを取っても、ストーリーがある」と言われるほどの、徹底した作り込み。
スペシャルイベントも同様で、あるテーマに沿って、パレードを公演して、デコレーションしたからと言って、世界観が完成するわけではありません。
第一に重要なのが、スペシャルイベントそのものが持つ、バックグラウンド・ストーリー。
はっきりとした物語として、表に出されないケースもありますが、これが意識されたイベント作りがなされているかどうかで、世界観へ没入できるかどうかが、まったく変わってくる実感があります。
「アナとエルサのフローズンファンタジー」には、「アナ、エルサたちは、東京ディズニーランドのゲストといっしょに遊ぼうと、アレンデールから遊びにやってきた」というストーリーがあるようです。
グッズを見ると、オラフはスノーギースたちを引き連れて、東京ディズニーランドを満喫している様子。
今回、世界観作りの面で、すごく良い味を出しているのが、パーク内はもちろん、ディズニーホテルのあちこちにまで見られる、スノーギースたち。
「クリスタルパレス・レストラン」店内を見ると、スノーギースが重要な役割を果たした『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』のデコレーションがされています。
きっと、たくさんのスノーギースたちは、「クリスタルパレス・レストラン」からお出かけしているんだな、と想像させます。
スペシャルイベントの装飾がないクリッターカントリーでも、「グランマ・サラのキッチン」でスペシャルセットが提供されていれば、近くには、ちょこんとスノーギースの姿が。
“アナ雪” とは縁がないようなトゥモローランドにも、「アナとエルサのフローズンファンタジー」限定オリジナルアイテムが作成できる「コズミック・エンカウンター」の看板横に、やはりスノーギースの姿があります。
あくまでも私的な感想ですが、2015年は、一定のエリアを出ると、スペシャルイベント「アナとエルサのフローズンファンタジー」の存在が、フッと消え去ってしまうような感覚がありました。
でも、2016年は違います。
エンターテイメント、グルメ、グッズ、デコレーション……すべてが有機的に絡み合い、醸し出される、ディズニー映画『アナと雪の女王』の世界。
これこそ、東京ディズニーリゾートならではの、スペシャルイベント。
いちファンとして、全力でおすすめします。