映画「ピンクとグレー」の大ヒット舞台あいさつが24日、東京都内で行われ、主演の中島裕翔(Hey!Say!JUMP)、原作者の加藤シゲアキ(NEWS)、行定勲監督が出席した。
加藤原作の同名小説を初めて映像化し、中島が映画初出演で主演を務めた本作は、公開2週間で興行収入3億5千万円を記録した。
この日は、中島と加藤がそろっての初の舞台あいさつとなり、二人が客席後ろの扉から登場すると観客は大興奮。行定監督が「コンサートかと思った」と驚くほどの盛り上がりを見せた。
映画の大ヒットについて中島は「実感してない間にどんどんと(数字が)大きくなって、自分の気持ちが追い付いていないところもあるんですけど、光栄なことです」と語った。
小説デビュー作の映像化に加藤は「僕自身が“むき出し”で書いた作品だったので、裕翔にも“むき出し”で演じてほしかった。(劇中では)文字通り“フルチン”でも頑張ってましたし。気持ち的な部分も含めて“Wフルチン”でしたね」と笑いを交えつつ、後輩を温かく見守った。
「映画は映画で楽しめるものになっているけど、原作があってこそのものだとも思いますし。“プレッシャーと挑戦のはざま”でした」と主役を演じた心情を吐露した中島だが、「(加藤とは)趣味が一緒だったりして普段からよくお話するんですけど、作品についての話はあまりしなかった。今心のうちを聞かせてもらってうれしかったし、二人のベクトルは合っていたんだなと思って安心しました」と笑顔を見せた。
舞台では、中島へのサプライズで加藤と行定監督から花束の贈呈が。作品にちなみ、「ピンク」と「グレー」で彩られた花束に中島は「びっくりしました、すごくうれしいです」と感激した様子を見せ、加藤から「泣くなよ」とちゃかされた。
加藤は「裕翔、頑張ってくれてありがとう。映画化の時点で僕の手は完全に離れてましたけど、この映画が裕翔の代表作になればいいなと思っていて、実際にそうなったんじゃないかと。それが一番うれしいです」とコメント。
行定監督からも「(主役が)中島裕翔で良かったなと。最近の若い俳優と仕事をするのもいいもんだなと思わせてくれた彼に感謝しています」との言葉を贈られ、中島は「お二人から光栄な言葉をいただいて恐縮です。いろんな人に支えられて、主役として務められました。作品が大きく成長しているのは皆さんのおかげ。皆さんに感謝したいです」と充実した表情で語った。