WOWOWの土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW きんぴか」完成披露試写会が27日、東京都内で行われ、出演者の中井貴一、ユースケ・サンタマリア、ピエール瀧が出席した。
人気作家・浅田次郎氏の小説シリーズを初めてドラマ化したこの作品は、金よりも出世よりも“筋”を通して生きてきたがゆえに組織に裏切られた3人の悪党が集結し、彼らなりの方法で“筋”を通そうと奮闘する姿を描く。
政治家の罪をかぶった元秘書役のユースケは「WOWOWのドラマでこれはいけるとなると、違うキャストで民放でドラマ化されたりしますよね」と切り出し、WOWOW版「下町ロケット」で三上博史が演じた役を阿部寛で再ドラマ化した例を挙げつつ「このドラマも、もしその時は同じメンツで。僕の役がココリコの田中直樹くんになるとかはやめて」と悲痛に叫んだ。
政権に反旗をひるがえした元自衛官を演じる瀧もすぐさま話を合わせて「民放でドラマ化される時は、僕の役は照英さんでお願いします」と潔く託したものの、ユースケは「思った以上の作品ができあがりました。(シーズン)2、3、映画化…。ライフワークのようになったらまた2人と会える。それぐらい面白い現場でした」とあきらめず声を張り上げた。
3人はほぼ初共演ながらこの日のステージ同様に撮影現場でも楽しく和気あいあいと過ごしたといい、昔かたぎで不器用なヤクザで主演を務める中井は「この2人と共演すること、実は僕が熱望したんです。2人とやりたいと言ってかなったキャスティングでした。ちょっと失敗したかな」と苦笑を浮かべた。
最後はユースケの怒涛の勢いに中井が折れる形で、「こんなに疲れた舞台あいさつは初めて。今日こうして舞台あいさつを終わって分かったことがあります。たぶん地上波では佐藤浩市、照英、ココリコ田中君で放送されるだろうと思います。その節はそちらもよろしくお願いします」と締めくくって笑わせていた。
ドラマは2月13日午後10時から毎週土曜オンエア(全5話)。